「頑張ってるんです!」と逆ギレ。仕事が遅い部下にかけるべき言葉

shutterstock_121464874
 

部下や後輩に頼んだ仕事の遅れを指摘すると、「一生懸命頑張ってるんです!」とまさかの逆ギレで返される…こんな経験ないでしょうか。ご自身もそんなシーンに遭遇したことがあるという無料メルマガ『ビジネス真実践』の著者・中久保浩平さんが、「頑張っている」という言葉の無意味さ、そして上司として逆ギレ部下にどう対応すべきかを伝授してくださいました。

がんばっているんです! という逆切れ

経営者管や理職の方、あるいは、部下や後輩を指導する立場の人でこんな経験したことないですか? 頼んだ仕事や指示したことに対して部下や後輩の仕事振りがどうも遅いので、そのところを指摘する。すると、「これでも一生懸命やってるんです! 私なりに頑張ってるんです!!」なんて風に逆ギレされる。または、逆ギレされるまでもないけど、明らかに不機嫌な顔をされるみたいな。悲しいですよね。

私もかつてこのような悲しい経験がありました。勤めていた会社で女性スタッフに頼んでおいた資料の進捗具合が気になり、「あの~、先週頼んでおいた、アレ、どうなった?」って聞くと、「あっ、まだです。すいませ~ん」って軽く返事されたので、「いやいや、明後日には必要やから、って先週頼んだと思うんだけど?」って聞き返すと、「こっちはこっちで他にもいろいろとあるんです!!」って逆ギレ。いろいろ他にもやることがあるということをわかってるから、1週間以上前に頼んでいたのに…(涙)。

「自分なりに一生懸命やっている!」
「私は頑張っています!!」

というような言葉を伝家の宝刀の如く、抜きさることで、その場をなんとか治める人のパターンです。

「一生懸命やっているんです!」
「必死で頑張っているんです!」

という言葉を声高々にする事と、

「仕事をきちんとしている」
「仕事ができている」

ということとは、全く別モノです。ですが、逆切れする人はそのところが解っていません。

例えば、お昼に食事に出かけたとします。ランチ時もあってか、店内はごった返すほどの混雑ぶり。「すいませ~ん」って手を挙げて呼んでも中々店員さんが注文を聞きにきてくれない。もう1度、「すいませ~ん!」って大きな声を出してはじめて注文を聞きにきてくれました。

で、メニューを指差し、A定食を注文。10分後、テーブルに差し出されたのは、B定食。「あの~、頼んだのはBじゃなくて、A定食なんですけど」って返したとします。すると、その店員さんが、「間違えましてすいません。でも、今はお昼時で忙しいんです。間違えることもあります、それでも私は頑張ってるんです! 一生懸命、お客さんの注文を聞いてるんです!」なんて返されたら、どう思いますか?

本人は一生懸命頑張ってるのかどうか知らないけど、その店員さんは、お客さんのオーダーを間違えて出しています。つまり、仕事ができていない。ということは、「私は一生懸命頑張ってやってるんです!」なんて言葉を振りかざすだけでは何にもならない、ということが、よくわかります。まぁ、実際こんなことはあり得ないでしょうけど。

いつも一生懸命頑張っている、自分は自分なりに、必死で頑張っている、そのような「言葉」を、お客様も上司も先輩も求めてはいません

print
いま読まれてます

  • 「頑張ってるんです!」と逆ギレ。仕事が遅い部下にかけるべき言葉
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け