タクシーの闇。「カード手数料は運転手が負担」の謎を聞いてみた

 

吉田「実は僕自身、交通ジャーナリストをしているんですが、最近になってインターネットでクレジットカードの手数料が8%を支払っているタクシードライバーがいると聞きまして、現状調査のためにお伺いしているんです。それと匿名にしますが失礼ですが会話の録音もスマートフォンでさせて頂いております」

運転手A「なるほど。じゃあさ、駅まで行ったらクルマの外で話しをしようか?

吉田「いえいえ、お手数かけるのも失礼ですから車内で駅まで向かう道中での質疑応答だけでいいですよ」

運転手A「いや、ルームミラーの上を見てみて。車内の様子を撮影するためのドライブレコーダーが付いているから私が話しをしづらいんでね」

吉田「了解しました。では、駅に到着しましたらお時間頂戴しますがよろしくお願いします」

そして小岩駅南口へ到着し、支払いは1000円ちょっとだったので、チップ含め2000円を渡してお釣りなしでいいですと。

運転手A「ドライブレコーダーがないので正直なことを色々話しちゃうとさ、もうね、タクシー会社がおかしいんだよ。そもそも運転手が手数料を負担する行為そのものが会社側の怠慢。乗車運賃の売上だけでは物足りないのか、クレジットカード払いでさ、当初8%負担ってことだったんだよね。ま、クレジットカード使うお客さん少ないからあまり気にしてなかったんだけど、他のタクシー会社は5%が大半だったので組合へ議題として提出したら会社側は8%から5%へ運転手の自己負担額を下げてくれた

吉田「なんだかタクシー会社の闇が深い話しですね」

運転手A「組合から会社へ色々と回答を求めたりしたところ、5%はクレジットカード会社へ支払う金額で残りの3%はタクシー会社が得る金額だったのがわかったんだよ。その3%が理解できないってことで組合側はクレームを入れたんだ。でね、その3%は会社が得るものの端末購入金額へ補填するとの話しだった。それだったら最初から説明しろよって(笑)」

吉田「なんだか後出しジャンケンで理由付けした気もしないでもないですが、端末購入代金に達すれば5%にするとか一番最初に説明するべき話だと思いますけどね」

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