無料メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』の著者・廣田信子さんが自身のブログで紹介した、「住民の契約駐車場が空いている時に来客用駐車場として使用する」という案に対し、さまざまな意見が寄せられたそうです。提案者である廣田さんは、「ギブ&テイクを要求するばかりでなく、お互い様の精神を根付かせることで、駐車場問題に限らず皆が豊かになれるのでは」という考えを示しています。
「お互い様」は無限の広がり
こんにちは! 廣田信子です。
住民の契約駐車場が空いているときには、来客用駐車場として使用できるルールをつくり、来客用駐車場がない悩みを解決した話、
は、同じように困っているマンションで、やってみようかな…と考えるきっかけになったみたいです。で、質問も来ました。
「来客用として使った間の使用料はどうやって支払うの?」
無料です。「お互い様の精神です」とお返事しました。
「そうすると、よく使う区画、使わない区画、よく利用する人と、あまり利用しない人との差が出て、不公平じゃない?」
またもや、「お互い様の精神です」と回答。答えながら、この方にとってのお互い様はギブ&テイクに近いもので、ギブ&ギブは不公平に感じるだろうなと思いました。
私のいう「お互い様」ってかなり広い概念です。このケースでいうと、出勤で使っていて昼間、自分の区画を空いているからと来客用駐車に提供する人も、自分が家にいて来客があった場合は他の人の区画を使わせてもらうのだから「お互い様」です。これは誰でもが分かることですね。
でも、「お互い様」はもっと深いのです。介護サービスの車両が頻繁に来て来客用駐車場を使うばかりの人がいてもいいのです。その方は、昔管理組合の役員として頑張ってくれた人かもしれません。
来客用駐車場としてよく提供している方はものすごく貢献して下さっている訳ですが、子供が小さいがため、泣き声とかで周りにご迷惑かけていることもあるかもしれません。
そんなこと、具体的にいちいち考える必要はなく、人は生きていれば、助けてもらうことも、助けることも、知らずに迷惑かけていることも、いろいろあって当たり前というのが私の思う「お互い様」です。