いつまでも続く愚痴…。はじめは共感して聞いていても、あまりに長いと「もう勘弁して!」と思ってしまいますよね。そんなときに使えるのが、無料メルマガ『東北NO1メンタルトレーナーが送る『自信をはぐくむ、幸せな自分のなり方』』の著者である吉田こうじさんが伝授してくださる「愚痴を早く終わらせる方法」。人間の心理をうまくつく、誰も傷つかないスキルですよ。
「愚痴が長く続く人」の会話を収束させる方法
生きていれば、そりゃあ愚痴の一つも言いたくなる時があります。愚痴を言うことでスッキリできたりするので、聞いてくれる人がいたら、ガンガン話をしたくなる気持ちはわかります。
ですが、いつまでたっても相手の話す愚痴が終わらないと、イライラしませんか?
忙しく仕事をしている最中に「ちょっと聞いてよ!」とやってきて、実はかくかくしかじかで…、と、いつまでたっても愚痴が終わらない。こっちにまでネガティブエネルギーが移りそうで、本当はさっさと聞くことを切り上げたいのに、聞かされる内容も確かに愚痴を言いたくなるような内容で、ついつい共感して巻き込まれてしまう…。
僕のような「話を聴く」ことを仕事にしている人なら、いくらでも喜んで話を聞くでしょうが、一般的には人の話を聞くよりも「自分の話を聞いて欲しい」という願望の方が強いもの。こうした願望があるので、話を整理して簡潔に相手に伝えようという事前準備をすることなく「まずは私の話(気持ち)を聞いて!!」から入るので、当然、話は長くなります。
「結局、あなたは何が言いたいの? 何をしたいの?」とストレートに聞ける関係なら、その一言で済みますが、そうじゃない場合はエンドレスで愚痴を聞かされることになるので大変ですね。そんな時に役立つフレーズがこちら。
「その時、どんな気持ちだったの?」
このフレーズを結構な頻度で挟んでみるのです。
「まずは私の話を聞いてくれ!」という心理には「気持ちを吐き出させてくれ」というのがあります。言葉にならないもどかしい気持ち(感覚)を、何とかして言葉で伝えようとするから、エンドレスに話が伸びていくのです。
なので、話を聞いていて感情に触れるようなことを言ってきたら、その瞬間に、「その時、どんな気持ちだったの?」ときいてみて、その時の感情をどんどん吐き出してもらうのです。相手が気持ちを言ったら「そんなふうに感じたのね。それで?」と、さらに話を促します。
一度や二度では感情を吐き出せないと思うので、話が続く間に何回か言ってみるのです。何度か繰り返すと、途中から話のボルテージが一気に収まるはずですよ。
ダラダラと愚痴を聞くのではなくて、一気に引き出して聞いてしまう。そのほうが話しているほうもスッキリするんです。これは、カウンセリングでもコーチングやセラピーでも同じですね。お試しあれ。
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