自己紹介すら通じなかった東大主席卒業者のハーバード留学体験記

2016.10.03
by まぐまぐ編集部
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あなたは海外留学を考えたことはありますか? 語学、経営学、芸術などなど、学びたいジャンルは人それぞれですが、海外に行く以上は避けて通れないのが「言葉の壁」ですよね。豪華執筆陣による興味深い記事を1本から購入できて読める、まぐまぐの新サービス「mine」で無料公開中の、山口真由さんの記事には、山口さん自身が2015年からハーバード大学のロースクールに留学したときの体験談が綴られています。東大を首席で卒業している山口さんですが、初めは英語が全く通じず苦労したとか。しかし最後にはクラスのトップにまで上り詰めたという、その経緯とは? 海外留学を考えている方、自信を取り戻したい方、今の自分を変えたい方には必見の留学記ですよ。

「自己紹介すらできない日々からのスタート」

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私が誰かってよく分からない方もいらっしゃると思うので、まずは簡単に自己紹介から。自分の自己紹介は苦手なので、プロフィール読み上げ風に。

東京大学を首席で卒業し、在学中に弁護士試験と国家公務員試験に合格。卒業後は財務省に勤務し、その後、弁護士に転じる。2015年8月からハーバード・ロースクールに入学し、翌年5月に卒業。」

ね、なんかすごい人みたいでしょ?

実際の私は、要領がいいわけでも、頭の回転が速いわけでもない。そういうと、「またまた~」と言ってもらえたりするけれど、実際に、このハーバード留学記を読めば分かっていただけると思います。

「あっ、この人、こんなにつらくて、情けない思いをしながら、ハーバードの1年間、頑張ったんだな」ってね。

では、これから、私のハーバードでの1年間を、恥ずかしかったことや失敗を交えて、できるだけ正直に話していきたいと思います。よろしくお願いします!

とにかく、ハーバードに入学してすぐは、英語の授業が全く理解できず、学生が何を質問しているのかもわからず、したがって教授の答えも分からない。私の発言は一言も伝わらない、授業中だって、友達同士の雑談だってそれは同じである。日本に帰りたい、とにかくこの場から逃げ出したい、そんな気持ちでいっぱいだった。

そんな私が、クラスでトップの成績の生徒だけに与えられるディーン・スカラー・プライズを取得できるまでになったのはなぜか。これが自分でも不思議でたまらないので、この連載を書きながら、そこのところを考えてみたいと思う。

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