今、子供や孫に買うべきオモチャは? Amazonの「知育・学習玩具大賞」から、失敗しないプレゼント選びが判明!
オモチャ量販店に足を運ぶと、色とりどりさまざまなオモチャが出迎えてくれる。小さなもの、大きなもの、安価なもの、高価なもの。対象年齢は?男の子向け?女の子向け?電池で動くものもあれば、昔ながらの積み木やブロックといったものもある。バリエーションが増え、色々なオモチャで遊べるというのは子供にとっては喜ばしいことだが、それを送る立場はどうだろう。孫や子供にオモチャを送りたいと思っても、どんなオモチャを選んだらよいのかわからないといった悩みも聞こえてくる。
そこで、先日行われた「Amazonの知育・学習玩具大賞」を見てみよう。
Amazonといえば、デジタル系アイテムに強いショッピングサービスだ。そこで賞として選ばれるものとなると、最新技術やテクノロジーをふんだんに使ったデジタルオモチャというイメージを抱くかもしれない。しかし実際には…?教育学、脳科学、育児保育の専門家はどんなオモチャを選んだのだろうか。
意外! 2016年の知育・学習玩具大賞は…木の積み木
知育玩具部門の大賞に選ばれたのはKAPLA社の「カプラ200」。
液晶も、電池も一切使っていない、同じサイズの木の板を積み上げるだけというシンプルなオモチャが知育玩具の大賞に選ばれた。評価に繋がったのは、アイデア次第で多種多様なものを自在に作ることができるという点。そして、一人ではなく多人数で遊べるといった点。子供の発育に重要な「コミュニケーション」を生み出すきっかけとなるとしている。
学習玩具部門での大賞は「世界の国旗かるた」。
学習玩具部門もまた、アナログなオモチャだ。「遊びながら学ぶ」といった学習玩具において重要な要素を持ち合わせており、楽しく国旗や地図を学ぶことができる。また、子供から大人まで、家族全員で楽しめるといった所も評価点になっている。
審査員特別賞もまた、シンプルなおもちゃ
審査員特別賞として、東京大学院 教育学研究科教授 秋田喜代美氏は、自由にパーツを組み合わせることができるブロック「アソブロック BASIC シリーズ スペシャルパック ドラゴン」を選んだ。
東京大学 薬理学教授 池谷裕二氏は、サボテンを倒さないようにパーツを差し込んでいくバランスゲーム要素のあるパズルブロック「サボテンバランスゲーム」を提案。さまざまな角度から立体を把握する訓練にもなると述べている。
育児保育の専門家、NPO法人フローレンス代表理事、駒崎弘樹氏が選んだのは、大きなブロックがたくさん入った「ニューブロック たっぷりセット」。子供が扱っても安全で、友だちと一緒に遊ぶことでコミュニケーションのきっかけにもなるとしている。
プレゼントの本当の意味は?
本当に意外な結果になった。今回の「Amazonの知育・学習玩具大賞」で選ばれたおもちゃは、積み木、かるた、ブロックといった、誰でも使いやすく、男女に関係なく幼児期から幅広い年代が一緒に遊べるようなものだった。これらはどれも親世代、祖父母世代が遊んだことがあるようなものであり、昔から文化的に引き継がれてきたオモチャだ。そういったものが、現代では新たな発想で作り直され、評価されているのである。
たしかにテクノロジーを使った、最新のデジタルオモチャも魅力的だ。使いこなせるならば、それらもまた子供の興味・成長の芽生えとなってくれるに違いない。しかし、まずは自分が使いこなせなければ、遊びを通じて学ばせる切っ掛けや、育みの切っ掛けを失ってしまう。
オモチャは子供たちにとっては教育だ。
オモチャを買い与えるということは、子供の成長を促すということになる。そして同時に大事なコミュニケーションでもある。子供・孫へプレゼントしたいのであれば、物を渡すだけではなく、我々も童心に帰って一緒に遊ぶべきなのだ。
それこそが、子供にとって本当のプレゼント。子供の成長と思い出を育む、大切な贈り物となるに違いない。
Amazonの「知育・学習玩具ストア」ではこれらの他にもさまざまな、オモチャがピックアップされている。ぜひ、今後のオモチャ選びの参考にしてほしい。
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