日本に毎年嫉妬。韓国がノーベル賞を取れない本当の理由

 

その韓国ですが、日韓合邦時代、日本は朝鮮半島にハングルを広めました。それまで朝鮮の両班(貴族階級)たちは宗主国の文字である漢字を尊び、ハングルは愚民が使うものだとして侮蔑していたため、ハングルはほとんど使われなくなっていましたが、日本は国民教育の観点からハングル(諺文)の普及を目指し、漢文との併用を推奨しました。ハングルは基本的に表音文字ですから、いわば日本のように漢字と仮名を組み合わせるようなものです。

ところが戦後、韓国では民族意識の高まりから、漢字を追放し、ハングルだけを使用する動きが強まりました。1948年にはハングル専用法が制定されて公文書はハングルのみに限定されました。また、朴正熙政権では学校教育から漢字が追放されるようになりました。

これにより、韓国ではかつて漢語で書かれた歴史書をほとんど読めなくなってしまいました。だから現在の韓国人は自国の歴史について無知なのです。また、せっかく漢字混じりのハングルを日本が普及させたのに、それを廃止させてしまったため、当然ながら言語的な思考法も変わってしまったでしょう。

自国の歴史に向き合えないために、すべて悪いことは日本のせいにしてきました。現在でも和製漢語は日帝残滓」だということで「純化すべし」という動きが続いています。ソウル市は昨年、「行先地」「食費」などの和製漢語をハングル表現に「純化」する決定をしています。ちなみに純化した言葉はそれぞれ「行く所」「ごはん代」になるそうです。

ソウル市が行政用語に使われる日本式漢字語の純化語を選定

呉善花氏によれば、韓国では漢字を廃止したことで、概念や理念を表す言葉や各種の専門用語が使われなくなり、各種の論評、研究論文などの書き言葉の世界に、語彙の恐ろしいまでの貧困化がもたらされたといいます(『漢字廃止で韓国に何が起きたか』)。

もちろん、韓国人がノーベル賞を取れないのは言語問題だけが理由だとは思いませんが、大きな要因となっているのも確かでしょう。加えて現在もなお続くウリナラ史観(韓国起源説)、日本悪玉論といった、事実を無視した論説がはびこる風潮、事大大国に仕えるの気風では、科学の進歩など望むべくもありません。

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image by: 東京工業大学

 

黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』より一部抜粋

著者/黄文雄
台湾出身の評論家・黄文雄が、歪められた日本の歴史を正し、中国・韓国・台湾などアジアの最新情報を解説。歴史を見る目が変われば、いま日本周辺で何が起きているかがわかる!
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