GoodからAwesomeまで。6つの英単語が持つ意味と世界観を知ろう

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英語を話すときは、同じような意味合いを持つ単語でも、どれを選択するかで会話の印象がかなり変わります。たとえば、”Good”や”Great”など、状況によってどの単語を選べばいいのか、迷ってしまいますよね。英語のスペシャリストで、無料メルマガ「カリスマ英語ナレーターユッキーがお届けする!週間ラジオ英会話♪」の著者ユッキーさんが、感情を表現する6つの英単語の使い方をわかりやすく説明します。

6つの英単語が持つ世界観を知ろう!

感想や感動を表す英語表現を紹介します。

英語上達の道はたくさんありますが、ひとつひとつの単語を見つめてあげること。これも確実に上達していくうちの方法の一つです。

回り道なようで、実はとても効率的な学習法です。

“good”や”great “など、普段何気なく耳にしたり口にしたりする英単語も「何となく」や「大体同じでしょ?」で同じにせず、一つずつ見つめてあげることはとても大事!

一つがしっかりわかると以降その単語に出会った時に迷わなくなったり、何より自分が英語をしゃべる時によりストレートに想いを表現することができるようになるんですね。

ひとつひとつの英単語の意味を知っていれば受け取る人も発する人もきっと嬉しいはず。

 

こんなことを思ったことはありませんか?

・goodとgreatの違いは?

・wonderfulとbeautifulはどう違う??

・awesomeって気軽に使える英語?

・最上級の褒め言葉は?

1.最も気楽に使えるGood 

最も気軽に使える「いいね」の表現です。

どのくらい気軽なのか?それがわかる映像を見つけました!

”It’s good.” 

映画『ブルース・オールマイティー』より

多分これほどまでに“It’s good.”が登場する映画は後にも先にもないであろうというくらい一つの映画の中で多発されています。

映画『ブルース・オールマイティー』は自分ばかり不運なのではないかと神様に文句を言った男が、「だったらやってみなさい」と言われ全知全能の力を授かり神様の仕事をすることになり色んなことに気づいていく感動コメディーです。

映画の中で、この”It’s good.”は

・できますよ

・いいね!

・いいことだね

・はいはい、やりますよ〜(*o*)

いろんな意味で使われています。

つまりgoodは「いいよ」と頼まれごとを引き受ける時から「いいね」と純粋な感想を述べる時まで、幅広く気軽に使える単語なんですね。ちなみに、私はやっぱり月を引っ張るシーンが好きですね。みんな一度は必ずこっそり真似すると思います。

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source by: media.giphy.com

2. 気楽に使えるNice 

主観的な判断による「いいね」を気軽に使える表現です。

It’s so nice to see you again.(また会えてすごく嬉しいよ。)
He looks nice in his new suit.
(彼、スーツ新調していい感じ。)
It would be nice to try something different.
(何か違うものを試してみるのはいいだろうね。)

自分の気持ちや心の動き、価値基準に基づいて主観的に述べる「いいね」です。

niceを口にする本人にだけ、その良さがわかっている状態です。

これとは対象的に先程出てきたgoodでは、

The car is in good condition.(車の調子がいい。)
Keep up the good work.
(これからもいい仕事してね。)

機械の動作状況や仕事の質など「良い」か「悪い」かを、使い勝手や数値、見た目、味のようにある程度目に見えるものとして客観的な判断ができる時に使われることが多くなっています。

さて、goodとnice。

ここまでは「気軽に」使える表現でした。

この先からは、この気軽さが少しだけなくなっていき段々と言葉に重みや凄みがかかっていきます。

3. 偉大さを物語るGreat

「偉大な凄さ」の意味です。

「グレート」と聞くと何が思い浮かびますか?

グレートギャツビー

グレートバリアリーフ

グレートブリテン島

それとも、グレートティーチャー鬼塚?

…私がパッと思い浮かべたのはこんな感じです。

いろいろな「グレート」がありますが、どのgreatにも共通して言えるのは偉大巨大重大、とにかく「大きい」。

Great!(すごいね!)を使うときは、必ず

・スケールの大きさ

・人間としての大きさ

・偉業としての大きさ

など「大きさ」が頭の中に描かれます。

Great plan! いい計画だね!)

It’s great!(やったね!)

He’s a great person.(彼はすごい人よ。)

goodやniceにはない「大きな」すごさや夢が、greatには詰まっているんですね。

4. beautiful beauty(美しさ)がful(いっぱい)の素晴らしさ

「目で見て感じる客観的な素晴らしさ」を表します。

beautifulといえば「美しさ」ですが、

You’re beautiful.(君は美しいね)

It’s a beautiful picture.(綺麗な絵なんですよ)

こういった表現の他に、

It’s a beautiful day!(いい天気!)

It’s a beautiful weather!(快晴だね!)

「天気」について使うことも多い英単語ですよね。

そして、こうなってくると少し戸惑ってしまうのがこの後やってくる「wonderfulとの違い

beautifulとwonderful、どちらも「素晴らしい」と表現する単語ですが一体どう違うのか?

そのヒントは

beauty+ful

wonder+ful

何が「いっぱい」なのか? に隠されています。

5. wonderful wonder(驚き)がful(いっぱい)の素晴らしさ

wonderfulといえばこの曲!ルイ・アームストロング『What A Wonderful World』

自然や空を見上げた時、心がはっと驚くような素晴らしさを感じる。

他の言葉では形容できないような驚きや発見に満ちた素晴らしさ。

最近、ツイッターでもこんなご質問がありました!

wonder+ful 心で感じる 主観的な素晴らしさです。

使い分けのポイント

視覚的に「素晴らしい」と思った時→beautiful

何より心が動かされた時→wonderfulを使いましょう。

6. awesome 畏敬を超えるような驚きの素晴らしさ

でも現代では主にアメリカにてスラングとして気軽に使える「いいね」の言葉として口にされています。

同じ年くらいのアメリカ人と喋ってみたら15分くらいに1回はこの言葉出るだろう、と言えるほど頻繁に口にされる「いいね!」の言葉です。(※個人差はあります。あくまで私がアメリカ人と話す場合です。)

旅先で知ったもうひとつの”Awesome”

私はこのAwesome.にあまり慣れておらず、去年アメリカ旅行をした時最初のユースホステルのカウンターで

ユースホステルにて

「May I see your passport?」(=パスポート見せてもらってもいいですか?)

「Sure.」(=はい、どうぞ。)

(スタッフのお兄さん、パスポートを見て予約の名前をチェックする)

「Awesome.」

このAwesome.に一瞬戸惑ってしまいました。

ここでは「ありがとうございます。いいですよ。」という意味で使われていたのですが最初はわからず、何か褒められたのかな?なんて一瞬勘違いをして少しだけ恥ずかしかったです。

思い返せばこれは、昔オーストラリアに行った際にも起きていて空港の手荷物検査場にて通過した後検査官の方が私の折りたたみ傘を一瞬チェックした際「Pretty.」と言われ…この時も「あ、私の傘かわいいって褒められた。海外の検査官の人ってフランクだなぁ〜」なんて一瞬思ったのですが、次の瞬間には表情ひとつ変えずキビキビと仕事をされていることに気づき、「あ、結構ですよ」の意味か!とわかって恥ずかしくなったことがありました。

ユースホステルのお兄さんはお金の支払い等、その後もいろんなやり取りをする度にAwesome. Awesome.と言っていて「あ、これは相槌的な意味もあるんだな」ということがわかりました。

もちろん、That’s awesome!(=すっごいね!)といった褒め言葉としての意味もありますが、アメリカでは私のエピソードのように気軽に使える相槌のような存在としても口にされることの多い英単語なんですね。

でもawesomeはawe+some 

aweとは「畏敬の念を起こさせる」「畏敬」「恐怖」と言った意味を持つ英単語です。

「完全な悪」という意味での恐怖ではなくすごすぎて恐れおののくもの。

例えを挙げるならば、神様や自然の驚異の「おそろしさ」のイメージです。

おそれるくらい、素晴らしい。=畏敬

もとはこういった意味でしたが最近はスラングとして若い人達の間では頻繁に使われています。

 

※注意:若い人たち(特にアメリカ英語圏)の間では良いのですが、年輩の方や伝統を重んずる方の前では口にしない方が無難な単語でもあります。私はこのAwesome、発音が大好きなので積極的に口に出したいんですがいつも少し様子を見て使うようにしています。

 

記事提供:「ユッキー先生のえいごの時間」(公式ブログ)

image by: Shutterstock

 

カリスマ英語ナレーターユッキーがお届けする!週間ラジオ英会話♪

著者/ユッキー
英語教材プロデューサー、ナレーター、英語解説者。留学なしで日本にいながら磨ける英語、楽しめる英語を日々探求中。すぐに使える英会話フレーズから話題の英語学習法まで、日本人が日本で学べる英語を“聴いているだけで癒される”音声や動画でお届けします。公式ブログ「ユッキー先生のえいごの時間」にて、英語の学習方法などのコンテンツを配信中。

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