注意しても聞かない昼夜逆転の子ども。どう言えばいい?

 

話をしたくてもなかなか聞いてくれないという場合は、こういった内容を扱っているネットの情報をプリントアウトしたり子どものスマホに送ってあげたりするのもいいでしょう。

同時に、生活の中で、自然に眠りにつけるような工夫をすることも大事です。例えば、朝、起きたとき、子どもが自然に日光を浴びられるようにすると効果があります。日光を浴びてから15~16時間後にメラトニンというホルモンが分泌されます。これは体内時計に働きかけて、覚醒と睡眠を切り替え、自然に眠りたくなるようにする睡眠ホルモンです。

また、人間は一度上がった体温が下がるときに眠くなると言われていますので入浴時間を工夫することも大事です。就寝させたい時刻の2~3時間前に入浴させるようにすると効果があります。

この他にも、夜はカフェインを取らないようにする、間接照明などの睡眠に導くような照明にする、などの工夫もできます。

とにかく、一番大事なのは、日頃から子どもを否定的に叱ることはやめ共感的な対応に心がけることで親子関係をよくしておくことです。そうなっていれば、親が「あなたのことが心配なんだよ」と伝えたとき、子どもは「大好きな親に心配かけてはいけない」と思えるので、素直に聞いてくれます。

反対に、親が日頃から叱ってばかりで、子どもの話を聞く耳もないという状態だと、親子関係が悪くなります。そうなってしまうと、親がいくら子どものことを心配しても、今度は子どもの方が聞く耳を持たなくなります。それどころか、敢えて心配をかけるような行動に走ってしまうこともあり得ます。

初出『やくしん』2015年10月号(佼成出版社)

image by: Shutterstock

 

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