もしも「腰痛」で悩んでいたら、今すぐ確認したい4つのNG習慣

2016.10.28
by gyouza(まぐまぐ編集部)
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腰痛は現代病のひとつだと言われています。

加齢や姿勢の悪さといった本来の原因に加えて、現代の生活習慣の中に腰痛の原因がたくさん潜んでいるからです。

喫煙、睡眠不足、肥満、運動不足⋯⋯。一見、腰痛とは関係ないと思われるかもしれませんが、実は密接な関係があることがわかっているのです。

そこで今回は「腰痛持ちの人が避けるべき4つの習慣」とその理由をご紹介しようと思います。

NG習慣その1:喫煙

タバコは万病の元と言われています。

たとえば「喫煙者には椎間板ヘルニアの人が多い」ということをご存知でしょうか?

背骨(脊柱)には骨と骨の間にクッションの役割をする椎間板があり、この椎間板は周囲の毛細血管から栄養を吸収しています。

タバコを吸うとニコチンが血管を収縮させるため、椎間板へ栄養が行き渡らなくなり、椎間板を変性させてしまう原因になります。タバコをやめることで、壊れていた椎間板が回復する可能性もあります。

NG習慣その2:睡眠不足

実は、睡眠不足も腰痛と大きく関係しています。

睡眠不足になると全身の血流が悪くなり、喫煙と同じように椎間板が栄養不足になるのです。

「睡眠時間をたっぷりとっているのに、あまり寝た気がしない」という場合は、寝具などの睡眠環境も確認してください。

柔らかくて軽い寝具が好まれる傾向にありますが、敷布団が柔らかいと腰が沈んで反ってしまい、腰痛の原因になります。適度に硬いほうが身体には良いのです。

「枕の高さ」もポイント。高くても低くても腰痛を誘発するので要注意です。寝返りを打ちやすく、首元を適度に支えてくれる高さが理想です。

また、就寝直前までパソコンやスマートフォンの画面を見るのも、寝つきを悪くするので避けましょう。

NG習慣その3:肥満

お腹まわりに肉がついてきたら、急に腰が痛くなってきた⋯⋯。

そんな人はいませんか?

普段の生活で、立ったり座ったりの動作をするだけで、腰には体重の約2.5倍の負荷がかかると言います。体重60キロの人は、なんと150キロもの負担がかかっているのです。

体重が増えれば増えるほど、それだけ腰は悲鳴を上げることになります。また、肥満になると、どうしてもお腹が前に出て、無意識に腰を反らせてバランスを取るようになり、腰痛の原因になります。

メタボ体形で腰痛に悩んでいる人は、体重を減らすことを考えましょう。

NG習慣その4:運動不足

腰痛の原因の多くは、運動不足ということがわかっています。

デスクワークなどで同じ姿勢でいると血行が悪くなり、腰の筋肉が固くなります。これに加えて腰まわりの筋肉も衰え、上半身を支えている腰に負担がかかるため、腰痛を引き起こすのです。

「便利な交通機関に頼る」「食器洗い機や自動掃除機に家事を任せる」といった“らくちん生活”をしていると、運動不足になりがちです。

会社帰りに1つ前の駅で降り、歩いて自宅へ帰るなど、日頃から適度な運動を心がけていれば腰痛予防に役立ちます。

そこまでの痛みを感じていない場合は

腰痛の時に身体を動かさないでいると、関節や腰の筋肉がどんどん衰え、悪化させてしまう可能性があります。

もちろん、激痛がある時には安静が必要です。しかし現在では痛みがさほど強くない場合は適度な運動をしたほうが治りが早いと考えられています。

「腰痛は治らない」とあきらめず、自分に合った運動を探してみると良いでしょう。

執筆:Mocosuku編集部
監修:樋口 二三男(整形外科医、東京医科歯科大学整形外科理事、日本医師会認定産業医)

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記事提供:Mocosuku(もこすく)

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