日本語Webフォントサービス「FONTPLUS」を手掛ける、Webフォントエバンジェリストの関口浩之さんによる「まちもじ特集」。最後となる今回は、これまで紹介してきた明朝体・ゴシック体のどちらでもない、その他の書体が用いられた様々なまちもじたちを取りあげています。
第1回:日本人は丸ゴシックがお好き? 標識や看板に同じ書体が使われるワケ
第2回:意識すると見えてくる。街ナカで発見する「丸明オールド」探検記
第3回:エヴァ文字も! フォントの伝道師が街ナカで出会った「グッとくる明朝体」
街中で見つけた素敵な書体たち~第4回~
こんにちは。もじもじトークの関口浩之です。暑い日が続いてますね。しっかり睡眠とって、美味しいもの食べて、熱中症に気をつけていきましょう。
さて、4話連続の「まちもじ」特集、今回が第4回の最終話です。過去3回のテーマは明朝体とゴシック体でした。今回はそれ以外の書体にフォーカスしたお話です。
えっ、明朝体とゴシック体以外の書体って何がありましたっけ……?
書体の分類について
いろんな分類法があるのですが、「基本日本語活字見本集成」を参考にして列記してみました。
・基本書体
明朝体
角ゴシック体
丸ゴシック体
ミックスタイプ
・伝統書体
一般書写体
古筆
江戸文字
・ファンシー書体 <装飾書体>
クラフト
フリースタイル
ブラッシュ
ポップ
イラスト
図案風
・ニュースタイル
中国風
基本書体
・学参書体
明朝体
角ゴシック体
丸ゴシック体
教科書用楷書体
大項目と中項目のみを列記したので、これだけ見ると、なんのこっちゃ、と感じると思いますが、これは実に見事に整理された分類法なのです。