過労死なんてありえない。日本も「在宅勤務」先進国の欧米に続け

 

富士そばは1966年創業。今年で50周年を迎える。1都3県の駅前の良い立地に100店舗以上を展開している立ち食いそばチェーン店御三家のひとつと呼ばれる老舗店。

創業年の1966年は昭和41年で日本では「巨人の星」が週刊少年マガジンで連載を開始した年で高度成長期後半頃のこと。

創業から6年後の1972年には、セブンイレブンよりも早く24時間営業を導入した。24時間営業を導入した理由が興味深い。

丹会長は若くして地方から東京に上京。当時はお金がなく宿泊に困った。安いアパートで暮らし始めてからも地方から上京してきた貧しい青年の夜は寂しい。

そういう経験から地方から都会に出てきた方々が頼れる、深夜でも誰もが立ち寄れるお店を作りたかったからだそうだ。

そのこだわりは今でも変わらず、24時間営業を続けている。

また、店内では演歌をかける。

丹会長曰く、「演歌がわかる人は他人の痛みがわかる人」だと思っているのだとか。

会長がお店回りをしていると従業員から「食べ終わっても歌をじっと聞いてる人が多いんですよ」との声もあるという。

このあたりのご指摘、日本国内にいたころに聞いたらあまりピンと来なかったかもしれないが、海外生活10年超となった今、とてもよくわかる気がする。ただ歳をとっただけかもしれないけど(笑)。

あと中には、実際に医師免許に3度落ちた女性が富士そばでかかっていた演歌に励まされ、試験に合格し医者になったという実話もあるのだそうだ。

富士そばは、お客さんだけでなく、従業員に対しても他の企業にはないような配慮がされている。

例えば、正社員やアルバイト関係なく、売上の良いときは給料に反映させている。

アルバイトであっても退職金を出すという。

従業員の生活が第一、そう丹会長は語っている。

(ご参考)
ブラック企業は損 「富士そば」の超ホワイトな経営方針

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