あえて「読まないで」欲しいその理由とは?
この本の否定ではありません。本は素晴らしいです。
「わぁ、こんなのあるんだ!」私の知らないアプリや教材、書籍も紹介されていましたし、先程も言ったように、大量の教材・学習法が1冊にまとまっているのも、とてもありがたいこと。
私は英語学習大好きなので良いのですが、それでもちょっと情報量が多すぎて、なんだか妙に心拍数が上がりました。
めくればめくるほど、教材が出てくる。
1ページで紹介される教材の数も多く、画像の数も多い。文字数も多い。
めくった瞬間、どこをどの順序で読めば良いのか、軽く頭が混乱するくらいに多い情報量です。
…混乱。そして、めまいです。
この本を読めば読むほど、こんなに多いのか。という英語学習法の多さを改めて突きつけられているような気がして、自称・英語学習大好きな私まで、目が回りそうになりました。
「学習法」で本が売れてしまう、英語学習の世界
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英語学習の世界は言うなれば、名作『不思議の国のアリス』
ダイエットでもビジネスでも。
「やり方」の本は、売れますし、たくさんあります。
そして、売れている・たくさんある。ということは、イコール「人が必要としている」とも言えます。
それにしても「英語の学び方」の本の多さ、学習法の多さには、ちょっとびっくりしてしまいます。
誰についていけば良いのかわからない。
道が現れたかと思えば消えるし「どの道を選んでも正解だ。自分が進みたい道を選びなさい」とか、言われる。
急に伸びたかと思えば、縮んだりする。
迷って迷って迷って、次から次に現れる個性的なキャラクターに振り回されながら、それでも自分は正しいと信じて進み続けなければいけない。
結構、ツラいんです、ツラい方法を取ってしまうと。
「どんな学習法も正解ですよ」「あなたに必要なものを選びましょう」「でも最近はこんなものもできました」「ビックリな学習法です」。
こんな語りかけの中で、私達は信じて進むしかありません。
でも、自分の思い通りに、英語力は伸びていないような気がしてしまいます。
語学は、目に見えない
1つでも多くの単語を覚えたり、1つでも多くの英語を聞いたり、話したり。
昨日よりも今日で、何か一つでもプラスされたことがあったのであれば、着実に力は増しているのですが、語学は筋トレでつく筋肉や絵画教室の絵と違って「目に見えない」「一瞬で判断できない」力です。
書いたり、話したり。
何らかの形で可視化することもできますが、言葉自体は形を持っていません。
そのため、どのくらい身についているのか?
その力をストレートに、わかりやすくはかる手段はTOEICや英検のようなテスト。
どうしてもテストになってしまいます。
とっさの英会話や、ニュースの聞き取りの時に、力になってる。
と感じることもできますが、それでも目に見えづらい、はかりづらい、学習なんですね。
だからこそ、ちょっとでもツラくない道を選ぶことが必要です。
英語は、世界をひらくためにあるものであって、だからこそ楽しいのだと私は信じています。
学習方法だって同じです。どうせなら楽しいと思える方法を、取りたいですよね!