無添加パンに大行列。岡山の知られざるパン専門店「リエゾン」の挑戦

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長く厳しい修行を積むのが常識とされているパン職人。そのため跡継ぎのいない町のパン屋が次々と廃業しています。そんな現状を見かね、自身が持つノウハウを惜しげもなく世界中に広めているのが、岡山の人気パン屋「おかやま工房 リエゾン」の河上祐隆社長です。「テレビ東京『カンブリア宮殿』(mine)では、放送内容を読むだけで分かるようにテキスト化して配信。今までに120店舗以上のパン屋の開店を支援してきた河上社長が考える日本のパンとは、そしてパン職人とは……。

無添加パンに大行列~地方の知られざるパン専門店

駐車場待ちの車の列ができるパン屋さん、「おかやま工房 リエゾン」。リエゾンとは「」という意味だ。中を覗くと広々とした店内にお客がいっぱい。パンの種類は常時85種類。岡山県で売り上げトップのパン屋だという。

ヨーロッパ生まれのクロワッサン、昔懐かしいクリームパン。一番人気は揚げたてのカレーパン。売り場に並んだとたんお客が集まり、次々とトレーに乗せていく。あっという間になくなるが、5分もするとすぐまた揚げたてが。このカレーパン、一日1000個以上も売れているという。

この店のパンはどれも塩やバターが控え目。その分、小麦の香りが引き立つ。シンプルな味で体にも優しい。さらに、パン生地には添加物を一切入れていない。小麦粉の種類や水の量を工夫することで、添加物なしでもふっくら、もちもちのパンを作り上げている。

お客が「毎日食べたい」と口をそろえる人気のパン屋を作り上げた、おかやま工房社長、河上祐隆はこう語る。

「パン屋というのは地域密着で、ご近所とか地域の人に毎日来ていただいて食べていただけるということで、おいしくて毎日食べ続けられて、なおかつ健康を害さない安全安心で体にいいもの、をテーマに作っています」

シンプルな味と安全安心なパンで、週末には1日1000人以上の客が来るという。東京と岡山に3店舗を展開している。

パン屋のオーナーとして成功を遂げた河上だが、実はもうひとつ別の顔がある。

東京・新橋である集まりが開かれていた。参加しているのはパン屋のオーナーたち。彼らの前に河上がいた。河上は未経験者にパン作りを教え開業までをサポートしている。  

その名もリエゾン・プロジェクト。彼らはこのプロジェクトの卒業生。みな、短期間でパン屋をオープンしたという。

リエゾン・プロジェクトでは無添加パンの作り方などをわずか5日間の研修で学ぶ。その後、開業までのコンサルティングやオープン直前のサポート、開業後のアフターフォローもしてくれる。

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