炎上中の横浜市だけじゃない。探偵が明かす原発避難いじめの実態

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福島第一原発の事故により、福島県から横浜市に避難した中学生がいじめを受けて不登校になった事件が大きなニュースとなっています。さらに、横浜市の教育長がいじめを受けないために金品を巻き上げられていたことを「いじめと認定できない」と発言し、ネットで炎上状態になっています。「いじめ」の実態に迫るメルマガ『伝説の探偵』では、この教育長の発言は「揚げ足取りレベルな言い訳」と一刀両断。教育界に蔓延する「いじめを認めない体制」を痛烈に批判しています。

いじめられないためにお金を払うのは、それ自体がいじめの被害

先日、ニュースで、横浜市で起きた原発いじめにおいて、いじめを受けないために被害者が金員を巻き上げられていた問題に対し、横浜市の教育長が「いじめとは認定できない。」と発言しさらに炎上している。

原発事故避難いじめ 横浜市長が教育長の発言を謝罪(NHK)

その根拠となるのが、専門家からなる第三者委員会の答申だと言うのだから目も当てられない。

そもそもいじめの専門家とはなんなのか?ちゃんと調査しているのか? 疑問が生じるだろう。

そして、では、何がいじめに当たるのか? それこそが問題だろう。

いじめ防止対策推進法において、いじめは定義されており、

(以下引用)

「本調査において個々の行為が「いじめ」に当たるか否かの判断は、表面的・形式的に行うことなく、いじめられた児童生徒の立場に立って行うものとする。

「いじめ」とは、「当該児童生徒が、一定の人間関係のある者から、心理的、物理的な攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているもの。」とする。

なお、起こった場所は学校の内外を問わない。

(ここまで)

とある。

法律の定義において、定められていることであり、いわゆる犯罪行為と言えるものは全てこれに合致する。

時にいじめではない犯罪だとする意見があるが、どっちか一方を選択しなければならないと言うものではなく、いじめであり、犯罪であるとするのが正しい。

つまり、いじめを受けないために、お金を渡すということ自体は、「恐喝被害」であって、これをいじめの定義で解釈する場合、どのように捻くれて理解しようとしても、いじめとなるのである。

ここまで批判を受けても尚もこの件をいじめと扱わないのであれば、それこそ、警察の出動要請をせざるを得ないだろう。
なぜなら、これは前述通り、「恐喝」だからだ。

警察をどうするだろう?

学校の判断を待つのだろうか?学校は頼りにならんと出張るのだろうか神奈川県警の考えが聞きたいところである。

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