一方、「世界のアメリカ」のために表に裏に活動していたのがCIAです。そこで、トランプは就任の翌日、大統領になってからの初の訪問先として、CIAを選びスピーチを行いました。これは事実上通達で、主な留意点は二点です。「他国の政府を転覆させてはならない」、「マスコミを使って、誤報を流してはならない」という二点で、これにより、いままでCIAの得意技ともいうべき「見えない国境」利権を完全否定することとなりました。
これを、CIAがそのまま受け入れるのか、まだ、定かではありません。過去にもCIAとFRBにメスを入れようとしたケネディ大統領が、何者かに暗殺されたことがありましたが、トランプはCIAのスピーチのなかで、「ケネディにできなかったことを成し遂げる」と発言しています。
また、トランプの就任演説直後にホワイトハウス公式サイトの「Climate Action Plan」のページが削除されたことからも、地球温暖化に懐疑的な姿勢も明確となりました。
これらのことから、全地球的グローバルな考え方は、今後の米国政府から一切なくなります。当面「米国第一主義」を掲げ、米国内に工場と雇用を呼び戻し、まるで脅迫に応じるように資本家たちは、あらたな米国への投資と雇用を声高々にあげはじめています。