「それって普通じゃねえか」苦しい時に読みたいビートたけしの一言

 

映画監督でなければ何の職業をしたかったですか?

そう質問した時、彼が天井を向いて「野球選手かなぁ、、、」と 答えたときにしてくれた話です。 次のような内容でした。

おいらの時代はやっぱり(憧れは)長嶋(茂雄)さんだよね。 。 。 なので、ジャイアンツの選手になりたかったって(その質問には)答えるんじゃないかな。 。 で、もし神様が選ばせてくれるんなら、やっぱり巨人の4番(バッター)で、一年目から3冠王獲っちゃうの(笑)

“脅威の新人”“長嶋の再来”って感じで騒がれちゃってさ。 で、1年目からずーっと打率、打点、ホームランで1位とって、デビューから、4年連続くらいでMVPを獲っちゃうようにしてもらう(笑)

、、、、でもさ、結局、それだけ打っちゃうと飽きられちゃうんだよね。 。 。 観客にも、たぶん、自分自身にも。 ずーっと打ち続けて、アイツつまんねえなって言われちゃうわけ。 なので、5年目くらいから、わざとスランプにしてもらうの(笑)神様に。 ドラマチックな演出で、全然ダメな年も入れちゃうわけ。 でさ、世間に「あいつはもう終ったな」って思われたその翌年くらいから、また復活しちゃうの。 で、またMVPを獲る活躍をして、世間を飽きさせないようにする(笑)

バッティングのジェスチャーを交えながら、武さんは嬉しそうに自身のもうひとつの人生を語ってくれました

そして、ひととおり答えた後静かにこう締めくくりました

でもさ。 それって、結局、普通の選手だよね(笑) 調子のいい時もあって、調子の悪いときもある。 それ、至って普通じゃねえかって(笑)

結局、神様にお願い事聞いてもらったところで、ドラマチックな演出が必要になるなら、それ普段と同じだろうって。 お願いしてない状態と変わんないよね(笑)

だからさ、調子いいときも悪いときも、神頼みする前に、シッカリ生きてやんないとってことだよね。

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