京都で300年。「願いが叶うお寺」で有名な鈴虫寺のヒミツ

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毎週京都の魅力を届けてくださる無料メルマガ『おもしろい京都案内』。今回紹介されているのは、女性に人気の「願いが叶うお寺」、鈴虫寺です。1年中鈴虫の美しい鳴き声が聞こえる癒しのこのお寺、ワラジを履いたお地蔵様にお願いをすると、なんと家まで願いを叶えにきてくれるのだとか。和尚さんの説法も一聴の価値ありとのことですよ。

女性に大人気! 恋愛の願い事が80%叶う「鈴虫寺」

こじんまりした山門は自然石で造られた急こう配の80段の石段の上に建っています。見上げると遥か上の方に少しだけ山門を見ることができます。山門の左手にはワラジを履いたお地蔵様(幸福地蔵)が立っています。正式名は「幸福地蔵菩薩」といい、右手には錫杖(しゃくじょう)、左手には宝珠(ほうじゅ)を手にしています。「幸福地蔵菩薩」は日本で唯一ワラジを履いています。これはこのお地蔵様が参拝した方達の所まで願いを叶え、救いの手をさしのべるために、歩いて来て下さると伝えられているからです。

お地蔵様は道端や山の峠、お墓の入り口などで見かけますよね。お地蔵様の功徳は、この世に生きる私たちの願いを叶え、救いの手をさしのべて下さる存在です。また、地獄に堕ちた人々を救う大きな慈悲の心を持った仏様です。そのために、阿弥陀如来などの仏様が極楽浄土に住んでいるのに対して、お地蔵様は地獄に住んでいると言われています。まず手を合わせてご挨拶をして、門をくぐって進むと鈴虫のいるお堂に案内されます。

鈴虫寺は、「願いが叶うお寺」ということで大人気の観光スポットです。京都市西京区にあるお寺で、正式名称は妙徳山華厳寺というお寺です。創建は1723年で、すでに300年ほどの歴史があります。鈴虫寺と言われる所以は鈴虫は夏の虫ですが1年中鈴虫が鳴いているからです。山門入ってすぐのお堂に入ると鈴虫の心地よい羽音が聞こえてきます。

かつて鈴虫寺の和尚さんが鈴虫の声を聴きながら悟りを開かれたそうです。その和尚さんは鈴虫の声を参拝者に1年中鈴虫の美しい鳴き声を聞かせたいと思ったそうです。それから鈴虫の飼育を始めたと伝えられています。今では7,000匹もの鈴虫が大切に飼育されています。

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