小森のおばちゃまが酷評。所ジョージ主演タモリ客演の伝説的映画

yakitori
 

所ジョージ、タモリ、坂崎幸之助、柄本明…そんな大物たちの若き日の姿が存分に楽しめる映画があったことをご存知でしょうか。今回の無料メルマガ『映画野郎【無料メルマガ版】』では、ある意味「無駄に豪華なキャスト」が集結した、赤塚不二夫企画・原案・製作・脚本という伝説の映画『下落合焼とりムービー』を、脚本家・ナレーター・俳優の要ゆうじさんが徹底レビュー。普段は点の甘い小森のおばちゃまが酷評した怪作の中身とは?

無名時代の大物タレントが続々出演する所ジョージの初主演コメディ!『下落合焼とりムービー』

漫画家・赤塚不二夫が企画、当時まだデビュー3年目の若手だった所ジョージが主演に抜擢された伝説のコメディ映画『下落合焼とりムービー』(1979年)。タイトルはアメリカのパロディギャグ映画『ケンタッキー・フライド・ムービー』(1977年)からのもじりである。

あまりに支離滅裂な作品(ストーリー展開よりもギャグを詰め込むことを優先した内容)のため、監督のなり手がおらず、最後に引き受けたのがポルノ界の異端児・山本晋也だったという。ただ、その型破りというか悪ふざけに徹したスタイルが、客演のタモリをはじめとする赤塚ファミリーのカラーにマッチしていたのは確かで、公開時ではなく後年(特に赤塚の死後)になって再評価されている。

主演の所ジョージだが、デビュー当時の世間のイメージは「コミックソングを歌う、宇崎竜童を小物にしたような男」だった。実際、ダウンタウンブギウギバンドのコンサートでほぼ「出落ち」として前座を務めていたこともあり、本作ではそれを逆手にとって宇崎竜童本人を「主人公の影武者役」としてカメオ出演させている。ヒロインはお嬢様キャラの司美穂(所ジョージとのキスシーンもある!)と男まさりな鳥居恵子。この二人の対比がなかなかイイ。ちなみに鳥居恵子は後の「藤岡弘、夫人」である(現在は離婚)。

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