尖閣安保適用の恩人だった。フリン米大統領補佐官辞任が与える余波

 

そんな中国の習近平は、「フリン辞任のニュースを聞いて大喜びしていることでしょう。というのは、トランプ政権内の「親ロシア派」が減れば、「反ロシア派」の影響力が強まる。すると、アメリカ政府の敵意が中国からロシアの方に向く。実際、中国に近いアメリカ民主党政治家やメディアも、「プーチンを悪魔化することで、中国批判を和らげよう」と必死で工作しているようにも見えます。

日本はどうすべきなのでしょうか? 今回の安倍・トランプ会談で、日米同盟は強固になりました。それで調子に乗って中国を挑発してはいけない。中国とは、アメリカが疑念をもつほど接近してはいけない(例、田中角栄や小沢一郎は、明らかに近すぎた)。しかし、関係を悪化させすぎてもいけない。

日本は、「米中関係」「米ロ関係」を、常に注視し、日米同盟を軸に対立をなるべく避けながら進んでいく必要があるのです。

 

 

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【著者】 北野幸伯 【発行周期】 不定期

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