『ママチャリで日本一周中の悪魔』こと大魔王ポルポルさん。日本一周の旅を終え、エジプトで10万円という大金をボッタクられるという「しくじり」をやらかし、激安なエジプト料理に舌鼓を打ち、イスラエルまで着いてパレスチナ自治区にあるヨルダン大使館で土下座していたと思ったら、イスラエルとパレスチナ自治区の街をブラブラ歩いていたようで。。。
ヨルダン大使館で土下座した大魔王が、イスラエル&パレスチナ自治区を彷徨い歩く!
数々のしくじりを続けながらも、なんとか生きている大魔王ポルポルだ。
エジプトからイスラエルに渡ったのはいいけど、イスラエルの物価が高いので、毎日コーンフレークを食べている。我輩の顔より大きなコーンフレーク。これ一つで、約15シュケルだ。日本円でおよそ450円くらい。
この味のない、コーンフレークを食べ続けながら、今回はパレスチナ自治区に行ったので紹介しようと思うぞ。歴史的なこと、宗教的なこと、いろいろ大人の事情があるので、サラーっと書き綴っていくだけだがな。
イスラエルの中にあるエルサレムという町は、簡単に言えばユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地である。
そんなイスラエルの町には、女性の服装を見れば「あーこの人はこの宗教なんだな」てのがよくわかる。
大阪も、いろんなものが混雑しているだろ。粉物系の食べ物屋がひしめき合う難波方面だったり、オシャレな梅田の街並みだったり。
そのように、イスラエル国内はいろいろな価値観が行きかう国だ。
我輩がパレスチナ自治区に行ったのは、前回もお伝えしたように「ヨルダンビザ」を取得するためである。そんな宗教の聖地で『魔族がビザの取得とはなにごとか!』という罰が当たったのか、結局はビザは取得できなかった。
「岩のドーム」や「嘆きの壁」という宗教関連の観光地が多いので、魔族が滞在するだけで罰が当たってしまうらしい。
この石に向かってみんな土下座していた。どうやら、何かを祈っているらしいので、魔族である我輩も石に向かって土下座をした。
そんなパレスチナ自治区の魅力を3つ紹介するぞ!
パレスチナの魅力1:「謎のコロッケ」が魔界にはない美味な味
パレスチナの街はいつも賑わっている。それは「土曜日の秋葉原」みたいに人が多い。
道には、はみ出すように様々なガジェットや食べ物が売られ、その値段は安い。そして、それを見ている人。簡単な軽食がたくさん売っている食べ物屋が混雑していたりしている。秋葉原の混雑具合に似ているのだ。
どんな店が出店しているのかというと、道端に箱を並べて上に果物を乗せて売り出す人。とにかくイチゴとリンゴだけを売る人。
普通にスマートフォンなどのガジェット系のお店から、スーパーまで様々な店が並んでいる。そして、アジア系の人は一人もいない。もう他にいないんかい!と思いたくなるほどイスラム系の人々だけがたくさんいて買い物をしている(当たり前なんだが)。
そして、エジプトでも売られていた「ターメイヤー」という『そら豆を使ったコロッケ』のカレー味バージョンがパレスチナで売られていた。このコロッケがエジプトでは1つ6円で売られていたが、パレスチナでは、2つで30円(1シュケル)で売られている。
サンドイッチにすると、たしか150円(5シュケル)くらいだった。
口の中にカレー味のコロッケが広がり、イスラエルにいるのにまるでインドにいる気分が味わえる。国境も越えてしまう味に我輩は満足したのだ。
パレスチナは警察の警備も激しく、町を歩く際には「スリ」に気を付けなくてはいけない。スリに気を付けながら食べるコロッケは格別の味がするぞ。ガッハッハッハッハッハ!!
パレスチナの魅力2:警備が厳しい
「スリ」には気を付けなくてはいけないが、町全体の警備が厳しいのと、パレスチナ自治区の入口は限られており検問を受けてからでないと入れないため少しは安心だ。
パレスチナ自治区までは、エルサレムから出ている市バスに乗って行くことができる。が! バスに乗っても警備がものすごく厳重だ。
パレスチナ自治区からエルサレムに帰るときは、バスを一度止めて、ライフルを持った軍人が
「貴様、パスポートを見せるんだ!」
と、言って観光客を厳しくチェックする。
わざわざ走っているバスを一度バスを止めてまで行うのである。このとき、イスラム系の人はバスから降りて、笑いながら観光客を見守っている。
魔族である、我輩もチェックするのはなにごとか、と思いながらも泣く泣くパスポートを見せなければならない、というドキドキが味わえるのがパレスチナ自治区の魅力の一つだろう。
パレスチナの魅力3:人がいい
そんなイスラエル&パレスチナ自治区は一見「カオス」のように感じるかもしれないが、人はものすごく優しい。
パレスチナの話ではないのだが、我輩がイスラエルとヨルダンの国境まで8キロくらいの道のりを歩いていたときのことだ。周りにはバスも電車も走っていない。そのため、「歩く」という選択肢しかなかった。
口の周りが結構寂しいので、1時間くらいバリバリとコーンフレークを食べながら歩いていた。
見ての通り、この道の周りには何もない。車がたまに通るだけだ。
8キロの道のりを1時間くらい歩き、およそ5キロくらい進んだ時に、謎のイスラエル人が車を止めて声をかけてきた。その時の「勘の英語」をどうぞ。
謎のイスラエル人:「ヘイ! もしかして国境に行くんだろ? 乗せてやる」
魔:「え・・。ゆ、誘拐されたらどうしよ…」
謎のイスラエル人:「どうした? 乗らないのか?」
魔:「How Much?(いくら?)」
謎のイスラエル人:「タダに決まってるだろ!」
魔:「ホントかよ?」
謎のイスラエル人「カモン! カモン! カモン!」
我輩は、恐る恐る謎のイスラエル人の車に乗ってみることにした。すると、このイスラエル人。社内で我輩に向かって謎の日本語「キモダチ」という言葉をずっと発している変な人だった。
謎のイスラエル人:「キモダチ!キモダチ!」
魔:「肝立ち?」
謎のイスラエル人:「キモダチ!アリガトゴザイマ。キモダチ!」
魔:「肝?」
謎のイスラエル人:「キモダチ!はエイゴデなんていう?」
魔:「友達?フレンド?」
イスラエル人:「オオサカ、サムライ!」
助手席にライフル。車内はタバコのにおい。異様なテンションの高さ。時間にして2分くらいだったが、30分くらいの長時間に感じた。
この謎のイスラエル人がイイ人なのはわかったが、やはりライフルが助手席にあったり、このまま誘拐されて、某武装集団のような過激派の拉致事件に巻き込まれても怖い。
そんなカオスの国イスラエルを抜けて、こんなイスラエル人にも助けられて、大魔王ポルポルはイスラエルからヨルダンに入っていったとさ。
(つづく)
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