【豆知識】知らなかったよ。沖縄でソメイヨシノが咲かないとは…

shutterstock_132221870
 

卒園式や卒業式のシーズンまであと少し。別れの季節が終わると、その後には出会いの季節がやってきます。その出会いの季節を彩る象徴的なものといえば、なんといっても「桜」ですよね。無料メルマガ『1日1粒!「幸せのタネ」』では、これからの季節ならではの気になる「桜の開花予想」について詳しく解説。沖縄は他より桜が早く咲くの? など、素朴な疑問が解決すること間違いなしですよ。

寒さが必要です

3月に入るとそろそろ桜がいつ頃咲くのか、それが気になる季節となりました。以前は気象庁から「桜の開花予報」が発表されていました。今は「民間の気象事業者の発表にお任せする」ということで、平成21年を最後に取りやめています。

桜の開花予想は、いくつかの計算方法があります。そのうちの一つは、「積算温度」を使うものです。まず2月1日をスタートにして、毎日の平均気温を合計していきます。その合計が400度に達したら開花する、というものです。これは植物の生長の度合いを見るのによく使われる指標だそうです。

では沖縄だとどうでしょう? 那覇の2月の平均気温が17度ぐらいです。2月中に400度を優に超えますから、早くに桜が咲きそうですね。でも沖縄でソメイヨシノが咲いたという話は聞いたことありませんね。なぜでしょうか。

実はソメイヨシノは、ただ暖かいだけではダメなんです。ソメイヨシノは、夏のうちに「花芽(かが)」を作るのですが、すぐに生長をとめる物質が出て、「休眠」という状態になります。その後、平均気温が5度前後の低い状態が一定期間続くと休眠から目覚めます。これを「休眠打破」といいます。その後暖かくなるにつれて生長をして、やがて花が咲くのです。

つまり、一定期間、寒い時期がないと休眠したまま、ということなのです。冬の寒さが、桜には必要なのです。ですから、沖縄にソメイヨシノをもっていっても、ずっと「休眠したまま」で、花を咲かせることがないのです。

ちなみに、気象庁が発表する桜の開花に関して、沖縄ではヒカンサクラを基準の花としています。他の地域ではソメイヨシノですが、花の種類が違うのは、そういった事情によるものだったんですね。

image by: Shutterstock

 

1日1粒!『幸せのタネ』この著者の記事一覧

「楽しく豊かな人生」を送るために役立つさまざまな気づきを,「学び」をキーワードに「幸せのタネ」として毎日お届けします。 心の土壌に「幸せのタネ」を蒔いているうちに,芽が出て,本葉が広がり,いつしかあなたの人生を楽しく豊かなものにかえていくはずです。

無料メルマガ好評配信中

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 1日1粒!『幸せのタネ』 』

【著者】 1日1粒!『幸せのタネ』 【発行周期】 日刊

print
いま読まれてます

  • 【豆知識】知らなかったよ。沖縄でソメイヨシノが咲かないとは…
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け