東日本大震災から丸6年。宮城県知事を支えた「ある人の教え」

 

土田先生は、

君たちはいずれ、下や家族の突然の死というものに直面する機会があるかもしれない。また有事の際は自分の組織が全滅することもあるかもしれない。その時に指揮官は絶対にうろたえてはいけない。

と前置きをされて、ご自身のご家族が事件に巻き込まれた時のことをこのように話されました。

自分がその報告を受けた時、正直、足がガクガクと震えた。しかしここで自分が震えているところを見せたり、うろたえたり、涙を流したりしていると、部下がどう対応をしていいのか分からなくなってしまう。

 

だから自分はその時、お尻の穴をくっと締め、下腹にぎゅっと力を入れて、大きく深呼吸をした。そしてすっと立ち上がって、これからどう捜査を進めるか指示を出した。いざという時の参考にしてほしい。

と。お話を伺いながら私もお尻の穴をくっと締めて下腹に力を入れ大きく深呼吸をしたことをいまでもよく覚えています。

今回の震災では何度かそういう厳しい場面に直面しました。その度に先生のお話を思い起こして実践したのですが、不思議と心が落ち着いて冷静に対処できたんです。

 

 

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【著者】 致知出版社 【発行周期】 日刊

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