サイドメニューを充実させすぎることで、もう一つ大きな問題が生じます。それはくら寿司の「寿司」の魅力が薄まってしまうことです。多くのサイドメニューに囲まれることで寿司が埋没してしまいます。「くら寿司はもはや寿司店ではない」というマイナスの認識が消費者の間に広まってしまったら、ブランドイメージは著しく低下してしまうでしょう。
ある程度サイドメニューを充実させることはやむを得ないといえますが、寿司の魅力が損なわない程度に抑えるべきでしょう。その上でサイドメニューの調理でもロボット化や機械化を推し進めて効率化を図り、人件費率の上昇を抑えていく必要があります。
くら寿司の充実しすぎた「サイドメニュー」は諸刃の剣といえそうです。
「企業経営戦略史 飛躍の軌跡(クリエイションコンサルティング)」