板前が伝授、絶対に焦がさず和風スパニッシュオムレツを作る方法

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具沢山の玉子焼き、スパニッシュオムレツ。とても美味く人気のメニューですが、意外と焼くのが難しくパサパサしてしまいがちなのが難点ですよね。今回の無料メルマガ『おひとりさんが健幸的に食べるシンプル調理の和風レシピ!』では、現役板前のgatugatu佐藤さんが、誰でもぷるんとした和風スパニッシュオムレツを作ることができる簡単なコツを紹介しています。「焦げないテクニック」も同時に伝授していますよ。

ぷるんッと軟らか! 新玉ねぎと合挽肉の和風スパニッシュ

gatugatu佐藤です。今回は、「出汁が入って軟らかい和風オムレツもどき」を伝授します。

卵に肉とかじゃが芋とか玉ねぎなどを混ぜ込んで焼くオムレツみたいな玉子焼きをスパニッシュオムレツと言ったりします。スパニッシュとは、「スペイン風」とかスペイン人、スペイン語。要するにスペイン風のオムレツってことです。具材をフライパンで炒め、煮込んでこれを溶き卵に混ぜる。で、フライパンに流し込んでそのままの形で弱火で固める。本場のスパニッシュオムレツは、かなり分厚く、ケーキみたいな感じ。

が、今回あなたに伝授するのは、けっこうペラペラ、厚みのない不細工なスパニッシュオムレツ。見た目はちょっと貧弱ですが、薄いので熱が通るのが10分程度と早く、時短で作れます。さらには、すごく軟らかい。本場のスパニッシュオムレツは焼き加減を間違えるとパサパサになりますが、私がおすすめする、「和風スパニッシュ」は出汁がたっぷり入っているのでパサパサしない。ぷるるん軟らか……。具材は、春の野菜「新玉ねぎ」を使って季節感を出す。これに牛と豚の合挽肉を加えたシンプルな具材です。

これ、あなたにも簡単にできます。ごはんのおかずに。酒のアテに。お弁当のおかずに。2日分の作りおき惣菜としても食べて頂けます。私が食べた感じは、お弁当のおかずに合うような気がしました。

焦がさないように満遍なく焼くためのちょっとした謎のフライパンテクニック」を交えたレシピを知りたい場合は、先をみて下さい!おそらく誰もやってないテクニックだと思います!

レシピ

【材料】
卵(L玉)……5個
牛・豚合挽き肉……100g
新玉ねぎ……1/2個
ケチャップ……少々
乾燥パセリ……少々
酒……大さじ2杯(30cc)
オリーブ油……大さじ1杯(15cc)×2

《煮汁》
水……200cc
みりん……大さじ2杯(30cc)
淡口しょう油……大さじ1杯(15cc)
かつお出汁の素……1つまみ(3本指で)

 

1.玉ねぎは、縦半分に切ってつなぎ目部分を切り取り、5mm厚のスライスにします。

写真は1個分切ってますが、半分だけでいいです。

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2.鍋に酒を入れ強火にかけます。

沸騰してきたら、中火にして挽肉を入れ木ヘラなどで混ぜながら熱を通していきます。

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3.挽肉の色が変わって完全に熱が通ったら、ザルにあけて水分を切ります。

肉の旨味が出て汁で、捨てるのはもったいないですが、今回は臭みを抜いて卵にできるだけ色をつけたくなかったのであえて捨てました。

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4.挽肉を鍋に戻し、オリーブ油を加え中火にかけます。

新玉ねぎをぶち込んで炒めます。

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5.玉ねぎが少~ししんなり軟らかくなったら、水を加え強火にします。

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6.沸騰してきたら、アクをすくい取り、みりん、淡口しょう油、カツオ出汁の素を加えます。

時々アクを取りながら中火のまま4~5分焚きます。

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7.玉ねぎが軟らかくなったら火を止め、ボウルに溜めた冷水で鍋ごと冷まします。

生卵に混ぜ込むので、熱いと卵が固まってしまうので冷まします、粗熱が取れればOK。

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8.冷ましている間に、玉子を溶きます。

ボウルに玉子5個を割り入れ、白身が見えなくなる程度まで混ぜます。

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9.(7.)が冷めたら(8.)にぶち込んでしっかり混ぜます。

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10.フライパンを強火で熱し、オリーブ油を入れ全体に満遍なく広げます。

1分後弱火にしたら(9.)を流し入れます。

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11.このまま、フタをして10~12分焼きます。
できる限りの「弱火」にして下さい、みりんが入っているので非常に焦げやすいです、「超弱火」にするのがポイントです。

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12.同じ位置で焼き続けると焦げやすいので、2分おきにフライパンが傾かない程度に位置を変えて、できるだけ全体的に熱を加えていきます。

4ヶ所くらい位置を変えればいいと思います、これが謎のテクニック!

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13.途中数回、フタを開けて焼き具合を見ます。

写真のように中央の表面まで熱が通ったら(卵が固まったら)火を止めます。中央まで完全に熱が通ってない可能性があるのでもう一度フタをかぶせ、余熱で中央まで熱を通します(10分)。

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14.10分後まな板に取り出します。

すごく軟らかいので、フライ返しを使いゆっくり丁寧にフライパンから滑らせながらそろ~っと取り出します。無理に引っ張ると破けるので、やさしく丁寧に。

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15.8等分に切ります。これも丁寧に……

力を抜いて、包丁をのこぎりを使うように細かく前後に動かしながら切り込みます。ちから入れると破けるのでゆっくり切ってください。上下左右、十文字に切って、さらに45度ずらして十文字に切れば8等分になります(ピザを切るイメージ)。

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16.器に食べれるだけ盛って、ケチャップをちょっとかけ乾燥パセリをふって完成です!

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新玉ねぎ、挽肉を買って作ってみて下さい!

 

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板前歴23年の元料理人が一人分レシピの和風料理を伝授します! 10分の酒の肴、20分以内の簡単おかず、などなど…仕事で忙しい料理初心者の 方でも、健康的でボリュームのある手作り料理がマスターできます!気楽に作れ て晩酌が楽しみになりますよ。 「言われた通りに作ってたら、一通りの料理ができるようになりました!」 メルマガ読者さんから頂いた一番うれしかった感想です。 丁寧な説明なので、あなたにもできますよ! 

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【著者】 佐藤 周生 【発行周期】 週3回発行(火・木・土)

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