2001年設立の時計メーカーが、10年で「成功者の証」になれた訳

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100年以上の歴史を持つ高級メーカーが揃う腕時計業界に流星のごとく現れ、たった10年あまりで「腕時計のF1」というコンセプト・こだわりのもと成功を収めた「リシャール・ミル」。無料メルマガ『MBAが教える企業分析』では著者の青山烈士さんが、「成功者の証」とまで呼ばれるようになった同社の戦略・戦術を徹底的に分析しています。

理想を追求するということ

腕時計のF1をコンセプトにしている注目の企業を分析します。

リシャール・ミル(超高級腕時計メーカー)

戦略ショートストーリー

時計好きなトップアスリートやセレブリティをターゲットに「理想の時計作りを徹底」することによって生み出された「超堅牢」「超軽量」などの強みで差別化しています。

腕時計のF1」というコンセプトを具現化した製品をトップアスリートやセレブリティが使うことで「成功者の証」としての存在感を高め、顧客の支持を得ています。

■分析のポイント

理想を追求するということ

リシャール・ミルは2001年に設立されていますが、世界三大高級腕時計メーカーと言われる3社の設立はというと

  • Audemars Piguet(オーデマ ピゲ)は1875年
  • Patek Philippe(パテック・フィリップ)1839年
  • Vacheron Constantin(ヴァシュロン・コンスタンタン)は1755年

と各社100年以上の歴史を持っています。

リシャール・ミルは高級腕時計メーカーとしては、圧倒的に歴史の浅い後発企業といえるでしょう。

世界三大高級時計メーカーという圧倒的な強者がいて、他にも多数の歴史あるメーカーがいる市場にリシャール・ミルは「腕時計のF1」を掲げて参入したことになります。F1とは、自動車レースの最高峰であり、「腕時計のF1」とは、まさに腕時計の最高峰ということです。

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