今の時代は「モノの消費」から「コトの消費」に移行していると言われています。それを体現している書店があります。「天狼院書店」です。「英語ゼミ」や「落語部」「読書会」といった顧客を巻き込む活動を行なっていることが特徴的です。
例えば「1日店長イベント」では、書籍の著者を招いて話を聞いたりワークショップを行ったりします。このように「体験」を重視しています。こうした取り組みもあり、天狼院書店は店舗数を急速に広げている人気の書店となっています。
今後の書店の未来は、利便性の追求と「ならでは」の追求が不可欠です。地域に根ざした経営も必要でしょう。これは書店だけの取り組みだけでは実現できません。取次や出版社を含めた出版業界全体で行う必要があるといえそうです。
「企業経営戦略史 飛躍の軌跡(クリエイションコンサルティング)」