~村上龍の編集後記~
最近、ファミリーレストランの本質を追究する店が増えていると感じる。しかも、それらの多くは「地方」に根を下ろしている。
「三宝」は、その典型で、「真のファミリーレストランを目指す」と明言する。
フレンチシェフだった父・行宏氏は、技術を封印し、中華を選んだ。結果、「本当に人を喜ばすことができる料理を作るのは簡単ではない」という哲学が生まれたのではないか。
アイデア満載の豊富なメニュー、家族がくつろげる空間、そして高度な調理技術と接客、すべて完璧だ。
激安競争から無縁であり、かつ無敵である。
<出演者略歴>
金子博信(かねこ・ひろのぶ)1968年、新潟県生まれ。1987年、東京レストラン経営専門学院を中退し、三宝に入社。2002年、社長就任。
金子行宏(かねこ・ゆきひろ)1938年、栃木県生まれ。1956年、東京日比谷日活国際ホテルに就職。1967年、レストラン三宝の前身となる三宝飯店を創業。2002年、会長就任。
source:テレビ東京「カンブリア宮殿」
image by: レストラン三宝公式HP