労働力が不足する日本の未来を救うのは移民か、ロボットか

 

「移民問題」の本質

私は、移民全般に反対ではありません。シリコンバレーに来るような優秀な人材はどんどん入れるべきだと思います。しかし、「3K移民」にはずっと反対しつづけています。なぜでしょうか? それが、「差別だからです。なぜ、差別?

口に出していうかは別として、「移民推進派」の本音は、「日本人が嫌がる仕事は、貧しい外国人を安く雇ってやらせればいいさ!」だからです。これは、差別ではないですか? 「移民推進派」の人たちは、「優秀な外国人が日本に繁栄をもたらす」などといいます。しかし、実際に大量に入れているのは、「3K移民ばかり」なのです。

渡部先生は、おっしゃいます。

たしかに、「人手が足りなかったら外国人労働者を入れるべきで、それが国際化というものだ」と主張する日本人もいる。しかし人手が足りないような仕事は、日本の青少年が嫌がる仕事であり、だから人手が不足なのである。そこへ外国人を入れよというのはまことに失礼な発想だ。しかも安く上がるからというのでは、さらに失礼な発想だろう。

日本人が嫌う仕事を、金があるのを幸いに外国人にさせようというパターンは、レイシストのそれと少しも変わらない。

同感です。

渡部先生は、「外国人労働者」「移民」ではなく、「ロボット化」によって、日本は繁栄しつづけることができると考えておられました。私もそう思います。

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【著者】 北野幸伯 【発行周期】 不定期

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