頭カタイ生産者を尻目に、フランス人が面白くした日本茶の売り方

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この時期のお楽しみの1つ、新茶。おもてなしの際にも重宝しますよね。しかし、煎茶や番茶、玉露など、日本茶の種類の違いについてはご存知ない方も多いのではないでしょうか。今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では著者の真井花さんが、日本人なら知っていて損なし、の日本茶の基礎知識について記しています。

鬼も十八

さて、本日はシブいお話。夏も近づく八十八夜♪ ポンポン♪ と子供のころ習った歌を思い出す陽気ですね。この歌のテーマは、茶摘み。そう、今が旬の緑茶です。

紅茶の産地に詳しい紅茶通はいても、なぜか緑茶通って聞きませんよねえ。紅茶と緑茶は、同じ茶葉から出来ていてちょっと作り方が違うだけなのにねえ。

こう言っちゃナンですが、日本人は日本茶の売り方がヘタすぎですよねえ。フランス人で紅茶のブレンダーをしていた方が、日本茶の素晴らしさを知って日本茶ブレンドを作り出し、若い人にファン層を広げているそうです。

ステファン・ダントン「おちゃらか」

で、この彼が日本茶の生産者や販売者に話しをしても「分かるが認めたくない(`3´)」と言われるんだとか。香りがついているフレーバードティーや複数の産地のものをブレンドしたものは日本茶とは受け止めたくないと言うんです。石頭ってのはイヤですねえ。

ああ、いや、ブレンドティーのハナシがしたいわけじゃないんだった。緑茶のハナシでした。ちなみにワタクシ。こう見えてお茶好きです。最近はコーヒー好きのオットの影響でコーヒーを飲むようになりましたが、以前は断然お茶派でした。

あ、ちょっとだけ紅茶との違いを書くとね♪ 紅茶と緑茶は、同じお茶の木の葉を使っているんです。木自体が違うわけじゃないんですよ。お茶の葉っぱを摘むところまではオンナジなんです。が、その後、紅茶は茶葉を放置して発酵させるのに対し、緑茶は蒸したりして発酵を止めるんです。その違いです。ちなみにウーロン茶は「半発酵茶」と呼ばれ、紅茶と緑茶の中間的なお茶です。

ところが、まだまだたくさん種類があるんですよね。番茶、煎茶、ほうじ茶、玄米茶、玉露…。もっともメジャーなのは「煎茶」でしょう。日本茶の7割を占めていますから。みなさんが思い浮かべる緑茶がコレです。それ以外のものは、意外と分からないかな?

番茶は、普段使いのお茶のことです。「番」が「粗末な」というイミだそうです。まあ、ちょっとグレードが下と言えばそうなのかもしれません。

ほうじ茶・玄米茶は、番茶のようなグレードの低い茶葉を使って、ちょこっと加工したお茶です。ほうじ茶は焙煎してあり、玄米茶にはお米が入っています。いずれも香ばしく、好きな人は大好きですね。

玉露は、茶葉に覆いをかけて日光を遮って育てた葉っぱで作ったもので高級茶です。ぬるめのお湯で淹れるのがポイントですが、以前、お高めの玉露を買おうとしたら、お店の方に「淹れ方、分かります??」と繰り返し念を押されました。ガサツに見えたんでしょうね、プンだ。

今が旬の緑茶。世界中で一番美味しい緑茶について、もう少し関心を持ってみましょう。

image by: Shutterstock.com

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食べるのは大好きだけど、作るのは超苦手。棚拭きとアイロンがけが何より嫌い。そんな家事オンチだった私がソレナリに家事をこなせるようになったワケ。家事全体を見渡して、最小の手間で最大のリターンを得る、具体的なシステムをお知らせするメールマガジンです。

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【著者】 真井花(まないはな) 【発行周期】 週3回(月水金)刊

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