「当店はNo.1です」という店にかぎって満足度が低いワケ

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街を歩いていると、「当店は満足度 No.1です!」などという看板を掲げているお店をよく見かけますよね。同様のチラシやWebサイトなどもありますが…、無料メルマガ『ビジネス真実践』の著者で戦略コンサルタントの中久保浩平さんは、「このような宣伝文句はどれもピンとこない」とバッサリ。それでも「ナンバー1」だとアピールしたいなら、その根拠をしっかりと提示すべきだとしています。

何がNo.1なの?

「当店は、地域で一番元気なお店です!」

「当店は、接客No.1を目指しています!」

「当店は、どこにも負けない癒し空間です」

「顧客満足No.1です!」

みたいなポスターやポップを店内やWebサイトに掲げたりしているお店を時々見かけますが、正直言ってどれもピンときません

地域で一番元気なお店」って言われても、声が大きいだけなのか、スタッフが元気なのかどうかなんてことは他店と比べてもその基準はイマイチ分からないですし、「接客No.1を目指しています」なんて言われても、どのような接客がNo.1なのか、お店の業態、コンセプトによっても異なります。「どこにも負けない癒し空間」なんて言われてもそもそも癒し空間に勝ち負けがあるかどうかなんてことも分かりません。「顧客満足No.1です!」といったところで、どことどこをどう比べて満足なのか? も、よくわからないものがほとんどです。

第三者から見て、わけの分からないことは、そこで働くスタッフたちも分かっていないことが大半です。よくマーケティング本なんかで他社にはない強みを打ち出しましょう、なんてことが書かれていますが、それをやってみて、強みどころか訳が分からないものが出てきた、なんて経験、もしかしたらあるかも知れませんね。

強みや会社・お店の目標をお客さんにも見えるように掲げる、ってことは良いことですが、訳が分からないようでは全く意味がありません

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