騒ぐは日本ばかり。北朝鮮情勢に関する政治家や有識者の雑な議論

 

三浦さんと同様に、「朝ナマ」つながりでは、小林よしのり氏が先制攻撃論をブチ上げたそうですが、これは落語として聞くしかなさそうです。また、田原総一朗氏は、北朝鮮へのロシアの介入の可能性を示唆していますが、文脈としてはリアリズムというよりも、安倍外交への牽制ということのようです。

確かにロシアは北朝鮮国境に兵力を展開していますが、これは「万が一の火の粉がかからない」ための「山火事の延焼防止」的な出動で、それ以上でも以下でもないと思います。

いずれにしても、粗雑な議論がかなり目立って来たということは、反対に悪い意味での危機感が緩和の方向になってきたということなのかもしれず、そうであればカッカする必要はないのかもしれません。

 

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東京都生まれ。東京大学文学部卒業、コロンビア大学大学院卒。1993年より米国在住。メールマガジンJMM(村上龍編集長)に「FROM911、USAレポート」を寄稿。米国と日本を行き来する冷泉さんだからこその鋭い記事が人気のメルマガは第1~第4火曜日配信。

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