日本人の美徳「節約」が、景気低迷の原因になっているパラドックス

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大好評の中部大学教授・武田邦彦先生による「自分の決意で給料を2倍にする方法」シリーズ。今回のメルマガ『武田邦彦メールマガジン「テレビが伝えない真実」』では、「給料を上げるには我々が消費することが大前提」であるにもかかわらず、日本がその方向に進めない2つの理由を記しています。

大前提として、我々が消費しなければ給料は上がらない

日本人が「ドンドン使って、楽しい生活をしよう!」と思わないと、景気も良くならず給料も2倍になりません。不思議な事に、「給料が2倍になった方が良いの?」と聞くと、「当たり前じゃない」との返事が返ってきます。特に女性ではそうです。

ところが、「ドンドン買って、ドンドン捨ててください」というと、環境がどうのもったいないと言うのもまた女性なのです。

自分が給料をもらうということは、そのお金がどこから出てきたかを考える必要があります。会社の場合、会社の売り上げからですから売り上げが上がらなければお金は増えません。売り上げが上がるというのは普通の場合、製品が売れるということで、製品が売れるためには、多くの人がドンドン買うという事です。

ところが、多くの女性の場合、「自分は買わなくても人が買うだろう」と思っていますが、女性は全人口の2分の1はいますし、消費は女性がすることが多いので、女性に節約意識があると製品が売れず、景気は低迷します。女性を差別的に見るのでは無いのですが、「自分と社会」の一体感という意味では男性より女性の方が普通は断裂があり、自分=社会と思っていない人が多いのも事実です。

この女性の特性と、男性でも余り積極的では無い人や文学的な事に興味を持っている男性の場合は、どうしても「自分が消費しなければ給料は上がらない」ということが理解できない人が多いようです。

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