夫婦に限らず男女間で良くあるコミュニケーションのクイチガイについて、男性の決めセリフ(?)は
「ハッキリ言ってくれればいいのに (・へ・)?」
ですよね。要求やお願いをハッキリ解るように表現してくれれば、チャンと理解出来るし、出来るよう努力もするのに。どうしてオンナは、持って回った言い方しかしないんだみたいな。
…うん、なるほど。じゃ、この際だから男性にハッキリ言ってみましょう。
「ハッキリ言う」は、女性にはできません(>×<)
ハッキリ言いましたよ。なぜなら、女性はモノをハッキリ言わないように子供のころから躾けられてきているからです。ビックリしました? 女性は、言われる前に察してナンボの世界で生きているんです。気遣いとか細やかさは、あからさまな「要求」とか「請願」とかとは無縁の、デリカシーとニュアンスに溢れたものだからです。
こういう世界の中において「ハッキリ言う」のは、極めて下品かつ思いやりのないガサツな行為(◆_◆)です。だから、出来ないんですよ。ハッキリ言うと相手が傷ついてしまったり怒ったりするんじゃないかと本能的に感じてしまうんです。
ちなみに「ハッキリ言われる」のもアウトです。なぜならそれは、ハッキリ言われるまで気がつかない(=ジョシじゃない…)ということを意味しているからです。女性はそれほどまでにデリカシーとニュアンスの溢れた世界にいるんですよ。
男性読者さんのために、例を挙げましょう。たとえばです。女性が「置きっ放しのマグ、洗って、そこの棚に戻しておいてくれる?」とハッキリ言ったとしましょう。これが万が一女性同士でカワされた会話なら
(すぐそこにあるのに気がつきもしないみたいだけど)置きっ放し(ってビックリなんだけど)のマグ、(他の人の分もフツー洗うけど、自分の分くらい)洗って(片付けできないみたいだから念を押しておくけど)棚に戻しておいてくれる?(怒)
と、このくらいに受け取るんですよ。ホントですって。言われた女性は多分「あ、ごめんね。気がつかなくて(;゜ロ゜)」と謝ってからマグを急いで洗うんです。気がつかなかった時点で大きくマイナスポイントになっており、洗って片付けるのはそれをせいぜいゼロに戻すくらいのものでしかありません。
なので女性は、受け手側のこうしたダメージを慮ってなにか要求やお願いがあるとき、言葉もタイミングもすっっっっっごくイロイロ考えてから行動に移します。
で、それをつい女性同士のときだけでなく、男性が相手の時にもやってしまいがちです。やり慣れているもんだから。これが男性側から見ると「持って回った・解りにくい」言い方に感じられる理由だろうと思います。
なので、逆に、女性から男性に対して「コレコレコウコウして欲しい」とハッキリ言われた場合、男性側は解りやすくていい♪ とか喜んでいる場合じゃありません。女性はかーーなり考えて、キヨミズの舞台から飛び降りるくらいの気持ちで「これだけは解って欲しい(;_;)」と思っている可能性が高いからです。