暑いぜニッポン! 都心の連続猛暑日は過去の2倍に

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異常なまでの暑さが続く日本。猛暑日の最長記録も更新するほどの記録的な暑さのようですが、この原因は一体何なのでしょうか? 実は、いくつもの暑さの原因が重なって起きたとも考えられています。さらに、米テキサス州の「虫」に関する衝撃的なニュースなどを、メルマガ『週刊 サイエンスジャーナル』からご紹介します。 

記録更新!東京で8日連続猛暑日、原因はチベット高気圧?米国では昆虫の巨大雲!

8月8日は二十四節気で「立秋」にあたる。

暦の上では秋の始まりという意味だが、8月8日も各地で気温が上がり、大分県で39度を観測するなど西日本を中心に猛烈な暑さとなった。午後は局地的に激しい雨が降っていて、気象庁は土砂災害に警戒するよう呼びかけた。

8月8日の最高気温は大分県日田市で39度、京都市で38度1分、山口市で37度、名古屋市で36度6分など西日本を中心に猛烈な暑さとなった。

一方、東日本の沿岸部では東よりの風が流れ込んで雲も出たため、東京都心の最高気温は32度6分と7日まで8日連続だった猛暑日の記録が途切れた。東京のこれまでの連続猛暑日記録は4日間だったが、8日連続というのは1875年の観測開始以降の最長記録である。

過去、東京で連続猛暑日が続いたのは最大でも4日しかない。1978年8月21日~24日、1994年8月2日~5日、2010年7月21日~24日、2010年8月15日~18日、2013年7月7日~10日である。

今年の猛暑の原因は何だろうか?原因は、もちろん太平洋高気圧であるが、今年はさらにチベット高気圧が太平洋高気圧の上空を覆っていて、暖かい空気を閉じこめているという。

また、インド洋の水温変動が原因という研究発表もある。インド洋の熱帯域で起こる海面水温の変動などが遠く日本の太平洋高気圧を活発にするという。

さて猛暑の影響で怖いのは熱中症だ。今年も多数の熱中症患者を出している。また、局地的に激しい雨をもたらす、ゲリラ豪雨も心配だ。雨が降れば気温は下がるが、集中して降るため各地で洪水を起こす危険性がある。

こう暑いと、雲が恋しい。雨も降って欲しいところだが、ゲリラ豪雨などの問題もある。7月23日、米テキサス州北西部上空を、覆った雲はちょっと変わった雲だった。

オクラホマ州ノーマンにある米国立測候所の予報局が気象観測レーダーでとらえた雲は、雨雲かと思われたが、実は昆虫の大群だったことが判明した。

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この現象は7月22日に観測された。レーダーに映っていた物体は、一見するとごく普通の雨雲のように見えたが、実体はバッタや甲虫類などの大群だった。

 

image by: National Weather ServiceShutterstock

source: CNN news

週刊 サイエンスジャーナル

著者/なみ たかし
大学でライフサイエンスを学ぶ。現在/理科教員/サイエンスコミュニケーター/サイエンスライター。メルマガでは毎日の科学ニュースをもとに、最新科学やテクノロジー、環境問題や健康情報など、役に立つ科学情報をわかりやすく解説。
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