韓国の新大統領は、なぜアメリカに嫌われているのか?

 

反日、反米、親北路線であった盧武鉉は日本にとっても過去最低の韓国大統領として記憶されており、訪米した際にはアメリカに対して「日本を仮想敵国にしようなどと提案した過去があります。

「日本を仮想敵国に」盧武鉉政府が米国に提案、鄭夢準議員が暴露

アメリカにおいての評価も最低で、ゲーツ元国防長官の回顧録には、盧武鉉が「アジアにおける安全保障の最大の脅威はアメリカと日本だ」などと述べたことが暴露されており、「反米的でちょっとおかしいとまで酷評されています。

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盧武鉉は北朝鮮のスパイではないかとまで噂されていましたが、大統領退任後には妻などの親族および自らへの不正疑惑が持ち上がりました。検察の事情聴取を受けた直後、山歩きに出かけた際に自ら崖から飛び降りて自殺したことは記憶に新しいでしょう。

その盧武鉉の後継者ともいえる文在寅氏の大統領就任について、アメリカでは早くから警戒感を示してきました。ニューヨーク・タイムズが文在寅氏の「韓国はアメリカにNOを言うことを覚えるべきだ」という発言を引用したことで、「文氏も盧武鉉同様に反米なのか」と物議を醸していたそうです。

米国は盧武鉉側近だった文在寅氏大統領就任を歓迎せず

文在寅氏は自らの政見放送や演説において、大統領になれば、過去の保守党政治の清算を行うと述べてきました。要するに、李明博元大統領や朴槿恵前大統領の不正問題を徹底的に洗い出し、財産没収と罪を追及するということです。そのため「文在寅が大統領になれば政治報復を行う」と受け取られてきました。

文氏はイメージ悪化と保守政党の反発を恐れて、「私の辞書に政治報復という言葉はない」「そんな悪いことはしない」などと改めて表明しましたが、コロコロと態度や発言が変わることについて、保守系の朝鮮日報などは批判的です。

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