記事はさらに具体的な内容に入っていき、「官邸の最高レベルが言っている」ことの方は、「獣医学部新設に係る内閣府からの伝達事項」と題された文書のなかに書かれており、「平成30年(2018年)4月開学を大前提に、逆算して最短のスケジュールを作成し、共有いただきたい」と記載された文書だという。「官邸の最高レベルが言っている」のだから、大急ぎでやれと、内閣府が文科省の尻を叩いている様子が目に浮かぶではないか。
さらに、ハッキリと「総理のご意向」と書かれているのは、「大臣ご確認事項に対する内閣府の回答」という題名の文書で、これは、その前に松野博一文科相が、「2018年4月の開学は準備が間に合わないのではないか、2019年とすべきではないか」というような疑義を呈した文書(《朝日》はこれも入手しているらしい)を送ったことに対する内閣府からの返事であって、「…今治市の区域指定時より『最短距離で規制改革』を前提としたプロセスを踏んでいる状況であり、これは総理のご意向だと聞いている」と“反論”したもののようだ。安倍総理が言っているんだ。 四の五の言わずにやれ!というニュアンスだろうか。
いずれにせよ、こうした書類が実際の出来事と矛盾なく符合し、真性のものであることが分かれば、安倍氏は窮地に陥ることになるだろう。 本当であれば、ここには忖度以上のものが働いており、間違いなく総理大臣辞任、議員辞職ものだろう。
森友学園問題でも次々と安倍氏と昭恵夫人の積極的な関与を疑わせる資料が出てきていて、昨日も、小学校建設予定地のゴミは「地下3メートル以下にはない」とした設計事務所からのメールを、籠池前理事長が民進党の会合で公開している。 そろそろ、自民党の内部から総理の辞職を求める声が出てくる、そんな可能性もあるように思う。
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image by: 安倍昭恵氏フェイスブック