旧ソ連における共産革命とは、特定の思想=共産主義でのみ価値観を塗りつぶそうとしました。共産主義をグローバリゼーションやポリティカル・コレクトネスに置き換えれば、いまの左派の目指す地平と同じです。
多様な価値観と言いながら、非ポリティカル・コレクトネスという価値観を完全否定して見せます。是々非々で論じ、歩み寄るということを拒否します。
壮大すぎる社会実験の果てに崩壊したのが「ソ連」であり「共産主義」。その実現を目指す左派とは「非民主主義派」でありますが、むしろ「亡霊派」と呼ぶべきと考えます。
ありえない幻を追い、またそれに怯える。
image by: Shutterstock
著者/宮脇 睦
月刊正論「ネットバスターズ」連載中のITジャーナリスト宮脇睦(みやわき・あつし)が氾濫するメディア情報から社会のホントを指摘しています。マスコミは本当の「全部」を話しません。嘘つきとは言いませんが、誠実な正直者でもありません。そして「情報」はその裏に隠されている「真実」を伝えているとは限らないのです。