聖徳太子が建てた華道の聖地。京都のおへそ「六角堂」を往く

 

縁結びの六角柳

平安時代、嵯峨天皇は仏様から夢のお告げを受けました。そのお告げは、お妃を「六角堂の柳の下を探してみなさい」というものだったとか。嵯峨天皇はお告げ通り六角堂に行ってみたところ、柳の下には美しい女性があり、その方を妻にしたという伝承があります。それ以来六角堂の柳は縁結びのご利益があるとされ、現在でも縁結びを祈願する参拝者が絶えません。

境内には、仏の弟子である十六羅漢像や地蔵菩薩像が祀られています。十六羅漢像はどれもとても優しい顔つきで、地蔵菩薩像はよだれかけがかけられていてとても愛らしい姿です。

六角堂は京都のオフィス街の真ん中にありながら、静かで落ち着いた雰囲気が漂う寺院です。わざわざ足を運んで訪れる山の上にある山寺もいいですが、街中で古くから町人に慕われたお寺も良いものです。交通量の多い烏丸通りを少し東に入ったところにある六角堂は今も市民の憩いの場となっています。

聖徳太子にゆかりがあり、華道発祥の地でもある六角堂に是非一度は足を運んでみて下さい。京都の日常を感じる、ホッとできる空間なのできっと癒されること間違いなしです。

  • 住所:京都府京都市中京区六角通東洞院西入堂之前町248
  • 電話番号:075-221-2686
  • 参拝時間:6:00~17:00
  • 拝観料:なし
  • 駐車場:なし
  • 交通案内:阪急京都線烏丸駅より徒歩5分
  • 公式サイト:紫雲山 頂法寺 六角堂

いかがでしたか? 京都は日本人の知識と教養の宝庫です。これからもそのほんの一部でも皆さまにお伝え出来ればと思っています。

 

英学(はなぶさ がく)この著者の記事一覧

毎年5,000万人以上の観光客が訪れる京都の魅力を紹介。特にガイドブックには載っていない京都の意外な素顔、魅力を発信しています。京都検定合格を目指している方、京都ファン必見! 京都人も知らない京都の魅力を沢山お伝えしていきます。

無料メルマガ好評配信中

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 おもしろい京都案内 』

【著者】 英学(はなぶさ がく) 【発行周期】 ほぼ週刊

print
いま読まれてます

  • この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け