人生相談に「アドバイス」はいらない
日下:私は、メルマガとかカウンセリングとかでこれまでたくさんの方のお悩みを聞いてきたんですが、レモンさんの人生相談はどんな感じなんですか?
山本:「全国こども電話相談室・リアル」では、一切アドバイスはせんかったね。みんな、相談っていうとどうしてもアドバイスしがちやねんけど、それは求められてないんやな。
日下:いじめの相談とかは?
山本:あったよー。「もう4年間くらいいじめられています。死にたいです。弱い自分がイヤです」って電話がかかってきて。「はあ? 4年もいじめられててサバイバルしてて、それで今ラジオ局に電話かけてきたんやろ? めっちゃ強いやん! 話聞かせて!」って。自分が強いことに気づいてないねん。
日下: 確かに。
山本:それから、「何やってるときが一番楽しい? レモンさんやったら友達と野球やってるときが楽しかったけどな?」「絵描いてる時? じゃ、絵描こうや」って。
日下:やっぱり1歩動くことが大事ですね。
山本:ほんまにそう。小さな1歩、ベイビーステップやね。動くってことで言えば、ミュージシャンだってミスチルの桜井くん、曲づくりで煮詰まったら散歩する、シャワー浴びる、とにかく動くよって。好きなことして体動かそうやって。こんなん学校で習わんやん。体と心はつながってるから。
日下:私の子どもを見てても、好きなことに必要なら勉強だって率先してやりますよね。
山本:絵描くのに海外行きたい、じゃ英語が必要や、勉強しよ。そうやって学んだものやないと身につかへんよね。うちもずいぶん自由に子どもを育ててきたからお互い楽しかったし。子どもは海外飛び回って6カ国語しゃべるよ。腹立つ〜(笑)。
日下:そういえば、「YOUは何しに日本へ?」(テレビ東京)につかまった成田の外国人が留学生で、そのホストファミリーがレモンさんの家だったって回もありました。
山本:その留学生、まだウチにおるからね(笑)。もう、昔の長屋感覚。ウチのほんまの家族は「オリジナルメンバー」や言うて。それ以外の人がめっちゃ出入りしてるし、オリジナルメンバーがなかなか揃わへん(笑)。
日下:楽しそう!