今回、一番の学んだこと。それは、無理だと思う状況、先が見えない状況でも、「みんなで力を合わせると、できる」ということ。その「みんな」が集まるには、核となる部分に正しい志があること。たった一人の正しい行為には、自然と多くの「フォロワー」がつく。
無理だとか言ってる暇があったら、体を動かして、少しでも前に進めること。できた時の達成感は、次へのエネルギーになる。まだまだあるが、そんなことを感じた次第である。
結局、人様のためにやっていたはずのことが、すべて自分のためになる。前回述べたように、人間の遺伝子は利他的で利己的、利己的で利他的である。主催者の村田先生は、小さく会を立ち上げて、結果的に数百人もの仲間を巻き込んできた。被災地の方だけでなく、助ける側にとっても、生きる希望になっている。影響の輪で言えば、数千人規模である。そして、帰りのバスの中で、仲間と今日のことについて語り合う姿が、本当に嬉しそうである。利他的な行為が、結局自分自身にも返っている。
被災地の復興は、先が見えない。しかし、見えなくても多くの人の手で少しずつ進めれば、確実に見える時が来る。私の大好きな、上杉鷹山の次の言葉で今号を締める。
「為せば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり」
「被災地に学ぶ会」で自分ができることは本当に少ないが、この会がある限り、これからもここで学び続けたい。
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