地に堕ちた国産ジェット旅客機。三菱MRJ、5度の延期はなぜ起きた?

 

残念なことですが、YS11というプロペラ機の後、「YX計画」という中型ジェットの開発を断念して以来、民生用の航空機製造から「手を引いていた」という「空白期間があったために、日本の航空機産業全体として、こうしたハンデが生まれているわけです。

そう考えると、今は大きな正念場に差し掛かっていると思います。一部には「またか」というため息とともに、悲観論めいた論調も見られます。ですが、ここでしっかり応援をして行かなくては、このまま日本の航空機製造に関しては「最終メーカーになるチャンスが永遠に来なくなるという危険性もあるわけです。あくまで前向きに見ていきたいと思います。

image by: WikimediaCommons(CHIYODA I)

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東京都生まれ。東京大学文学部卒業、コロンビア大学大学院卒。1993年より米国在住。メールマガジンJMM(村上龍編集長)に「FROM911、USAレポート」を寄稿。米国と日本を行き来する冷泉さんだからこその鋭い記事が人気のメルマガは第1~第4火曜日配信。

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