残念なことですが、YS11というプロペラ機の後、「YX計画」という中型ジェットの開発を断念して以来、民生用の航空機製造から「手を引いていた」という「空白期間」があったために、日本の航空機産業全体として、こうしたハンデが生まれているわけです。
そう考えると、今は大きな正念場に差し掛かっていると思います。一部には「またか」というため息とともに、悲観論めいた論調も見られます。ですが、ここでしっかり応援をして行かなくては、このまま日本の航空機製造に関しては「最終メーカーになる」チャンスが永遠に来なくなるという危険性もあるわけです。あくまで前向きに見ていきたいと思います。
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