毎年米カリフォルニアで開催されるApple主催の開発者向けイベント「WWDC(WorldWide Developers Conference)」。その会場にティム・クックCEOから直々に招待された、82歳のアプリ開発者として注目される日本人女性がいたことをご存知でしょうか。今回のメルマガ『石川温の「スマホ業界新聞」』では、著者のスマホジャーナリスト・石川温さんが「コンピューターおばあちゃん」のマーちゃんこと、若宮正子さんに実際に遭遇したWWDCの様子をレポートしています。
ティム・クックCEOから直々にWWDCに招待された、82歳のマーちゃん
今回のWWDCにおいて、一躍、アイドル的な存在となったのが、82歳の最高齢開発者として、基調講演で紹介された日本人女性、マーちゃんこと若宮正子さんだ。
会期中、一度お会いしたいなぁと思ってたら、2日目に隣接するホテルのロビーで遭遇。思わず、一緒に記念撮影をお願いしてしまった。
マーちゃんとフィルのツーショット pic.twitter.com/azKPJUgMc6
— 石川 温 (@iskw226) 2017年6月8日
WWDCの感想を聞こうとしたのだが「すぐにSwiftのセッションに参加しないといけないので」ということで足早にその場を去ってしまった。本当にアクティブで、カッコいい82歳なのであった。
その翌日、ライター陣とサンフランシスコにある、元エバーノート創業者であるフィル・リービン氏の新オフィスを見に行くことになり、迎えのクルマをホテルの前で待っていると、そこに再び、マーちゃんが通りかかった。今度こそ、ゆっくり立ち話をしようと思ったら、なんとそのオフィス見学ツアーに同行することになっていたという。
ということで、ライター陣5人とマーちゃんを乗せたテスラで、サンノゼからサンフランシスコまでドライブの旅となったのだった。
マーちゃんは銀行を定年退職まで勤め上げたあと、家族の介護のために自宅にこもることになるのだが、人との繋がりがなくなるのが嫌でパソコンを始めたのだという。
iPhoneアプリの開発を始めたのは昨年からで、「シニアでも楽しめるゲームアプリを作りたい」ということで、今年の春に「hinadan」というアプリのリリースにこぎつけた。