なぜ「バナナの叩き売り」は始まり、そして廃れてしまったのか?

 

どこか懐かしい食べ物を愛情込めて紹介する無料メルマガ『郷愁の食物誌』。今回は、映画『男はつらいよ』の寅さんによる口上でもお馴染み、今やお祭りやイベントでしか見られなくなってしまった「バナナの叩き売り」について。メルマガ著者のUNCLE TELLさんが、その発祥の謎、そして現在は廃れてしまった理由について迫っています。

バナナの叩き売り

バナナといえば、バナナの叩き売りを思い出す人も多かろう。このバナナの叩き売りが全国的に有名になったのは映画男はつらいよの影響のようだ、と以前書いた。ではということで、バナナの叩き売り、その由来などネットで調べてみた。

バナナの叩き売り(バナナのたたきうり)とは、かつて八百屋、露天商、的屋などが行う、独特の口上を述べながら客を引き寄せて露天で売る手法である。ポンポンと威勢のいいことば、歯切れのいいことばで引き込むいわゆる啖呵売(たんかうり)。

大正時代初期に、福岡県は北九州市門司区の門司港周辺で行われたのが元祖とか。 門司港がバナナの叩き売りが有名なのは、バナナを神戸に運ぶためにその過程で悪くなったバナナをいち早くさばくため。また、当時、鉄道の九州の玄関口が門司港だったこと。バナナだけでなくて物資を運ぶためには、当時輸送は鉄道が主で、九州の玄関口が門司港だったためであるなどと、ウィキペディアにあった。

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