愚痴で終わるか、学びにするか。失敗を職場全体の財産にする方法

shutterstock_329699633
 

誰しも自分が犯した失敗は隠しておきたいもの。よしんば口にしたとしても、「愚痴」という形で消化されていくことがほとんどではないでしょうか。しかしそれでは成長は望めない、とするのは無料メルマガ『ビジネス真実践』の著者で戦略コンサルタントの中久保浩平さん。中久保さんは、「失敗こそ職場全体で共有すべきであって、それが社としての財産になる」と言います。その理由とは?

1人の失敗をみんなで学ぶ

ラグビー好きな方にはよくご存知の言葉、「ワンフォアオール・オールフォアワン」というのがあります。「一人はみんなのためにみんなは一人のために」という意味です。この言葉、まさに会社組織にも当てはまるのではないでしょうか。特に、誰かがミスをしたり失敗をしたときにこそ。

「何度言ってもあそこの会社は門前払いだよ~」

「俺も今日は、担当者に会えたけど、全く話すら聴いてくれなかったよ~」

「俺もだよ。電話をかけてアポを取ろうとしても全く聴く耳持たず。あ~どこに行ったらお客さんに会えるんだ~」

とある会社の営業マン達の愚痴です。彼らは営業活動が上手くいかないことに対して悲観的になっています。これでは彼らは次のステップへ進むことは出来ません。それどころか同じ失敗を何度も繰り返すことになります。

一方、同じ内容でも次のステップへ進める営業マン達の会話。

A「今日もまた門前払いだよ。挨拶も訪問の趣旨もちゃんと説明したのに会ってもらえないんだよな」

B「だったら、挨拶の仕方や訪問趣旨の説明内容って、相手に伝わっているのか? もう1度確認してみようよ」

A「うん、そうだな。客観的に見てもらった方がいいかも知れない」

B「あっ、それから、俺も今日は担当者に会えて話は出来たんだけど商談にまで行かなくて…。良かったら、何がいけなかったかちょっと再現してみるからチェックしてみてくれない?」

A「分かったよ。お互いにチェックし合おう」

C「ちょっと、待って。俺の話も聴いてくれよ。実は、今日、テレアポをしていたんだけど全然相手にしてもらえなかったんだ。だからちょっとスクリプトの見直しをしたいんだけど、付き合ってくれない?」

こうして3人は、互いの今日の失敗を忠実に再現しチェックし合い互いの良い所改善すべき所をアドバイスしあうことに…。

明らかに後者の3人の方が前向きであることが分かると思います。

print
いま読まれてます

  • 愚痴で終わるか、学びにするか。失敗を職場全体の財産にする方法
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け