優秀な社員が突然、退職。これこそ会社にとって大きなチャンスだ

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社を引っ張ってきた優秀な人材が職場を去ってしまった時、あなたの会社がどうなってしまうか想像したことありますか? もしかしたらマイナスな状況ばかりが脳裏をよぎる、といった状況かもしれません。「そういう時に会社の課題が浮き彫りになる」と語るのは無料メルマガ『ビジネス真実践』の著者で戦略コンサルタントの中久保浩平さん。中久保さんはまた「その時こそ組織改革のチャンスである」と話しています。

優秀な人材が抜けたときこそ

社内で一目置かれる実力者や、一番頼りにしている右腕的存在のスタッフが、突然、退職することになったとき、会社としては大きな損害となります。というか、大きな損害となってしまう、と思い込んでしまっているという方が適しているのかも知れません。

「Aさんが辞めてしまった穴を埋めるのは大変だ」
「Aさんの代わりを努めることのできるヤツはいない」

など。

しかし、時間は止まりません。Aさんという無くてはならない人材が抜けたことを嘆いている暇などありません。現実的に、Aさんが抜けた直後というのは、色々なところでその穴埋めや対処に翻弄されるかも知れませんが、全員でカバーしていくうちに意外とあっさりと不安が解消されクリアになっていくものです。

そういう時こそ、人材育成のあり方や会社組織としてのチーム作りの改善点や課題などを見直すチャンスです。

私がかつて勤めていた会社では、突然、トップ営業の課長が退職したことがありました。社の実に50%以上の売上を支えてきていただけに誰もが行き先に不安を感じました。しかし、社内全員で課長の担当していた顧客をフォローし案件の引き継ぎも1つ1つ丁寧に対応していきまいした。

全員でカバーしたおかげで不安は一蹴されたのと同時に、「課長1人に頼ってきたチームの仕組みそのものがおかしい」という議論になっていきました。つまり、このときようやく、組織のあり方であったり、人材育成のことを全員で考え共有するようになったのです。

まさに飛びぬけた人財が抜けたからこその産物です。

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