今もアジア各国に響く日本語の歌。世界で愛される日本の先人たち

 

池間「私がパラオに行った時も、あるお婆ちゃんが話の途中で立ち上がって『君が代』や『海行かば』を歌い始めるんですね。これにはビックリしたのですが、そういう姿を見ると、パラオに住む人たちがいかに日本を愛してくれているかがよく分かります」

井上「外見上は日本語を話せるとは思えないような現地の人たちが日本語を話し始めると、何だか竜宮城に来たかのような感覚になりますよね(笑)。しかも、その人たちが口にするのは日本の素晴らしさや憧れといった日本人が忘れていたことばかりなのですから。パプアニューギニアのラバウルに行って、農業支援機関であるオイスカの施設を訪れた時もそうでしたね。ご存じのとおり、日本はオーストラリアの統治下にあったラバウルを大東亜戦争で占拠し統治するのですが、私たちが帰国する翌日、若い人たちが手製の楽器を打ち鳴らしながら『ラバウル小唄』を歌ってくれたんです。

さらばラバウルよ、
また来るまでは。
しばし別れの涙がにじむ…

と」

池間「南方にいる日本兵が好んで口にしていた歌ですね」

井上「きょうは池間さんにも現地の若者が歌う様子をご覧いただきたいと思って、私が撮影した動画をお持ちしました(井上氏、スマートフォンで動画を見せる)」

池間「素晴らしい」

井上「もし、日本人が本当に怨まれているとしたらこのような曲が歌い継がれるはずがありません。私は本当に感動して涙が止まりませんでした。こういう姿はもっともっと日本人に知ってほしいと思います」

 

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【著者】 致知出版社 【発行周期】 日刊

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