大事なことだから、もう一度だけ言う。ネットに匿名性などない

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「インターネット上で爆破予告をして逮捕」、などという事例が後を絶ちませんが、なぜ「匿名」であるはずのネット上で個人が特定できるのでしょうか。無料メルマガ『アリエナイ科学メルマ』の著者で科学者のくられさんが伝授してくれるのは、その「特定のされ方」と個人情報を守るための方法。知っておかなければ危険な話です。

ネットでの犯罪予告はリテラシーの無さを示している?

先日、ネットに爆破予告をした男が逮捕されるというニュースがありましたが、ネットというのは思いのほか匿名ではない…というのは、このメールマガジンでも何度もお伝えしているわけですが、どのように「匿名ではない」のでしょうか。

ネットはまず家からのアクセスだと、当然契約プロバイダの割り当てたIPと共に行動しています。どんな掲示板を見てようが、エロサイトにアクセスしてようが、そのサーバーにはどこどこのIPがどんなパケット転送を行ったのか全部ログが残っています。このログの保管期間はまちまちですが、半年以上残っていることも珍しくありません。

では外のカフェや学校のwifiなどからアクセスすれば安全…ともいえません。例えば学校であれば、そのIP振り分けを行ったときに、どんな端末に割り当てたかがログとして残っているわけで、その環境や状況証拠から特定することが可能です。外のカフェや無料wifiなんてものは防犯カメラが山盛り見張っています。そんなとこから爆破予告とか馬鹿な真似をすると少なくとも容疑者の一人くらいにはすぐに上げられてしまうわけです。

ルータに接続されている機器をMACアドレス情報から特定する

何年も前の記事ですが、この通り、家庭向けのルータでさえ、ちょっとした手間ひとつで不正に接続された機器のメーカーがどこのものかぐらいはすぐにわかってしまいます。

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