教師に「いじめを解決しない口実」を与えてしまう2つのNG発言

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本来、いじめは学校側に相談すれば解決に乗り出してもらえるものですが、中には面倒な問題に関わりたくないがために真剣に取り組まない教師がいるのも事実です。無料メルマガ『いじめから子供を守ろう!ネットワーク』では、こうした「酷い学校」にいじめを解決しない口実を与えてしまう危険性のある保護者サイドの態度や言葉を紹介しています。

学校に口実を与えないために

蒸し蒸ししているのに暑いですね。はやく梅雨明けが来ないかな、待ち焦がれてしまいます。しかし、もう7月です。夏休みは目の前に迫っています。

旅行やイベントを楽しみにしている子も多いだろうと思います。しかし、中には、あと何日我慢したら休みになると考えながら毎日を送っている子もいるはずです。こんな子たちに声をかけてあげていただきたいのです。皆様の一言が、子供たちに安心感を与え、子供たちを守るはずです。

先日、いじめ相談を受けていて、感じたことがあります。それは、保護者が無意識から、あるいは担任の先生に気遣って親切心から言った言葉が逆効果になることが多いということです。

一般的には、担任の先生にいじめを相談すれば解決してもらえます。しかし、いじめには関わりたくないという教師も少なからずいることも事実です。そんな教師に「いじめを解決しない口実を与えないようにすることも保護者として気を付けたいものです。

1.「いじめ」という言葉を使いたくない

まず、「いじめとは言いたくない」という相談者も結構多いのです。自分の子供がいじめられていることを認めたくないという気持ちもあるでしょうし、安易に「いじめ」という言葉を使いたくない方や、「いじめではなく暴力」「いじめではなく恐喝」等々、もっと酷いことが起きていると伝えたいという方もいらっしゃると思います。しかし、これが「酷い学校にとっては、とっても都合が良いのです。ある相談事例では、「お母さんからいじめられているとは伺っておりませんでしたので、特に何もしませんでした」などといじめから逃げようとした学校もありました。

近年、不思議なことに学校は、「暴力」、「傷害」と言われるよりも「いじめと言われる方が大事(おおごと)だと考える傾向が強くなっています。本来、いじめよりも「暴力」、「傷害」、「恐喝」などの事件が起きたならば、より真剣に取り組まなくてはならないはずですが、学校の常識は逆転していて何よりも「いじめ」の方が重いのです。ですから、学校に相談する時には「いじめという言葉をしっかりと使ってください

言葉の暴力や、無視などのいじめの場合には「人権侵害」という言葉も使って学校と話すことが大切です。

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