【書評】中国共産党の不都合な真実。誰が日本を悪者に仕立てたか

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中国建国の父・毛沢東は日本軍と共謀していた…。今回の無料メルマガ『クリエイターへ【日刊デジタルクリエイターズ】』で編集長の柴田忠男さんが紹介しているのは、そんな「中国共産党の不都合な真実」を暴いた一冊です。同書の著者が名付けた「大地のトラウマ」とは?

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毛沢東 日本軍と共謀した男
遠藤誉・著 新潮社

遠藤誉『毛沢東 日本軍と共謀した男』を読む。中国は、中共軍が日本軍を打倒したことによって誕生した、というのは100%虚構であった。それが明らかにされると、習近平政権の基軸も揺らぐ。まさに「中国共産党の不都合な真実」がこの本。徹底調査した資料で迫るから読み応え満点である。

中国がいま、日本に対して執拗に「歴史カード」なるものを突きつけているが、その正体はなにか。毛沢東は一度も日本に対して歴史問題を持ち出したことはないし、一度も抗日戦争勝利記念日を祝ったことがない。本格的な反日煽動は江沢民が自身の保身のために、1994年から始めた「愛国主義教育」にある。

江沢民は、日中戦争当時は日本軍閥側の官吏の息子として贅沢に暮らし、日本が敗戦すると恐慌して中国共産党に近づいた。過去がばれて共産党に抹殺されるのを恐れ、いかに反日であるかを示すために「愛国主義教育」の中で必死に反日煽動を行って、出自を隠そうとした。まさしく反日偽史の山盛りである。

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